リスクマネジメントのセオリーと落とし穴を複数の専門家の観点から分析

リスクマネジメント

リスクマネジメントの手順と関与する専門家

リスクマネジメントは一般に以下の手順で行われます。

  • ①リスクを発見(特定)する
  • ②リスクを分析・評価する
  • ③リスクに対応する
  • ④モニタリング及び改善

こうしたリスクマネジメントには、弁護士・公認会計士・経営コンサルタントなど、様々な専門家が関与します。この記事では、それぞれの専門家の観点から、リスクマネジメントの具体的な進め方と、落とし穴について説明していきます。

リスクの発見・特定

リスクの発見・特定に関しては、まずは企業内で意見を出し合ってリストアップしたうえで、それぞれの専門家が追加でピックアップするというのが一般的です。それぞれ専門分野がありますので、経営コンサルタントは経営絡み、弁護士は法務絡み、公認会計士は会計絡みに特化して抽出されていないリスクの発見に貢献します。そのため、企業内で手薄だと感じている分野があれば、その分野のリスク発見については、外部専門家を依頼するのがお勧めです。ただし、近時、リスクは1つの分野だけで生じるのではなく、複数の分野に横断的に発生することが増えています。そのため、特定の分野に特化した専門家よりは、隣接分野の理解もある専門家の方がより的確にリスクを抽出できるでしょう。

リスクの分析・評価

リスクの分析・評価は専門家毎に基準が全然異なります。経営コンサルタントは経営目線でリスクを分析しますし、公認会計士は会計上のインパクト重視で、弁護士は敗訴の可能性やレピュテーションリスクに着目して分析することが多いです。これはどれが正解でも不正解でもなく、リスク毎にそれぞれ適切な分析の観点があります。どの観点が適切であるかは意見を出し合いながらみつけていくことになりますが、先に記載した通り、分野にまたがった複雑なリスクもありますので、できる限り各分野の専門家の意見を尊重しながら、全体的な目線で決めていくことが大事です。

リスクに対応する

リスクへの対応も色々な手法があり、目的に応じて使い分ける必要があります。しかし、この段階に至ると、前の段階までに発言力を強めた方の意見がそのまま次のステップでも自動的に採用されることが多くなり、積極的な意見出しがなくなってくることがしばしばあります。最後まで多面的な視点で、個々のリスクに丁寧に対応策を練ることが大事です。

まとめ

以上を整理すると、リスクマネジメントには画一的な手法がなく、多面的な検討を要するため、できる限り様々な分野の専門家に関与して、意見を出し合うのが望ましいです。しかし、予算の限りがあるから・・・とお思いの御社!当事務所では、複数分野にまたがった分析・検討の経験豊富な専門家がワンストップでリスクマネジメント全体に関与させていただきます。ぜひ、下記よりご相談・お見積り依頼ください。

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