経済性が離婚原因となるパターン
夫婦関係というものは、愛情や信頼が基盤となります。しかし、現実にはどれだけ愛し合っていても、経済的な側面が不安定であれば関係を継続できず、離婚に至るケースは少なくありません。生活には住居費や食費、医療費、教育費など多額の費用が伴い、収入が不足したり、管理ができなかったりすると、夫婦ともに精神的なストレスを抱えてしまいます。結婚生活を送るうえで、経済的な安定は無視できない重要な要素です。
もちろん、経済的な問題が生じても、努力することで改善する夫婦も存在します。例えば、片方の収入が一時的に落ち込んだとしても、節約や副業、スキルアップなど現実的な対策を着実に積み重ねることで、時間はかかっても安定を取り戻す家庭もあります。そのようなケースでは、共に困難を乗り越えた経験が夫婦の絆をより強くする可能性さえあります。
一方で、明らかに性格的な問題や金銭感覚の欠如によって経済的困窮に陥るタイプも存在します。このような場合、どれだけ努力しても本人の思考や行動が変わらないため状況が良くならないことが多く、配偶者が無理に支え続ければ、かえって自身の財産まで失う危険があります。借金が膨らんだり、共有財産が浪費されたりといった事態に陥り、最悪の場合、連帯保証などによって破産に巻き込まれることさえあるのです。
家庭の経済的破綻は、精神的な消耗や対外的な信用の低下にもつながります。そのため、改善が望めないと判断した場合には、できるだけ早い段階で離婚を検討することも選択肢に入れるべきです。決して冷酷な判断ではなく、自身と子どもの生活と将来を守るための賢明な判断です。そこで本稿では、特に気をつけるべき経済的に困る配偶者像について整理し、いち早く問題を見抜く視点を提供したいと思います。
収入はあるが支出も多く管理できない人
収入が高いという理由だけで結婚相手を決めてしまうことは危険です。高収入の人の中には、収入の高さに安心し遊びを優先してしまうタイプもおり、結果的に家庭に回すお金がほとんど残らないことも珍しくありません。高級車やブランド品、頻繁な海外旅行など、見栄や快楽を優先する生活を送る人は、安定した家庭生活に必要な蓄えの形成が疎かになりやすいです。
また、衝動的な買い物や娯楽に依存してしまうタイプの場合、年収が高くても手元に残る資産は少なく、赤字家計に陥ることがあります。むしろ、収入が多いがゆえに無意識のうちに浪費癖が身につき、日常の金銭管理が崩壊しているケースさえ見られます。こうしたタイプは、収入と支出のバランスを考えず、使えるお金があれば使ってしまうため、将来の生活設計を立てられず、いざという時に資金が確保できません。
大切なのは、収入の額ではなく、家庭に安定的にいくら提供できるかという点です。実際には、年収がそれほど高くなくても、節度ある生活を送り、計画的に貯蓄できる人の方が長期的には安心して生活できます。結婚前に相手の金銭感覚を確かめるには、単に収入を聞くのではなく、月々の貯蓄額、固定費の管理方法、クレジットカードやローンの利用状況など、収支の実態を把握することが重要です。
表面的な収入だけで判断してしまうと、結婚後に「こんなはずではなかった」と後悔する可能性が高まります。見栄や浪費癖が強い人と生活を共にしても、将来の不安が解消されることはありません。むしろ、気づいたときには自分の資産まで侵食されていたという事態を避けるためにも、冷静に相手を見る視点を持つべきです。
自営業で資産の管理が杜撰な人
自営業者と結婚する場合には、その人の資産管理能力に十分注意する必要があります。自営業者は収入が不安定になりやすく、景気や顧客状況によって収入が大きく変動することがあります。さらに、事業資金と個人資金の区分が曖昧になりがちで、収支の管理がずさんになりやすい環境です。個人の生活費と事業経費を混同し、正確な財務状況を把握できていない人は、予期せぬ赤字に陥る危険性が高いです。
自営業者の中には、経費としてさまざまな支出を落とせることを逆手にとり、本来個人的な出費まで事業費と混在させるケースがあります。一見すると税負担が軽減されているように見えるかもしれませんが、裏を返せば財務状況が不透明になり、事業の健全性が見えにくくなります。実際には稼げていると思っていても、帳簿を見ると実質的に赤字、といった事態は珍しくありません。
資産管理が甘い自営業者は、手元資金が尽きた際に安易に借入に頼る傾向もあります。その結果、負債が膨らみ、最悪の場合には破産に追い込まれることもあります。配偶者が保証人にさせられていたり、共有財産が事業に投じられていたりすると、結婚相手もその影響を免れません。経済的なリスクが高いパートナーと長く生活を続ければ、家庭の平穏どころか自身の生活基盤をも失いかねません。
したがって、自営業の相手と結婚を考える際には、収入の額だけでなく、お金の管理方法や帳簿の整備状況、税務対応の適正さなどを慎重に見極める必要があります。健全な自営業者は会計管理がしっかりしており、資金繰りの見通しも立っています。逆にこれらが曖昧であれば、家庭生活は不安定になる可能性が高く、早めの見切りが必要です。
収入が少ないのに子どもを作ろうとする、避妊しない
子どもを育てるには多くの費用と時間が必要です。教育費だけでも数百万から数千万円かかるとされており、食費、衣服、医療、習い事、住居などトータルの負担は大きく、慎重な資金計画と長期的な視点が不可欠です。子育てには愛情が大切ではあるものの、現実的な経済力が伴わなければ、家庭全体が困窮し、子ども自身の将来にも悪影響が生じます。
しかし、収入や貯蓄が十分でないにもかかわらず、衝動的に子どもを欲しがる配偶者は一定数存在します。「なんとかなる」という安易な考えに基づき、具体的な資金計画や生活設計をせずに妊娠・出産を進めようとするタイプは、家庭に大きな負担をもたらします。経済状況を無視した行動は、最終的に自分たちだけでなく子どもにも苦難を背負わせる結果となります。
さらに、避妊をせず、子どもができても仕方がないと考える配偶者にも注意が必要です。夫婦の営みの中で避妊を怠るという行動は、無計画に家庭を大きくしていくことを容認する姿勢でもあります。責任感の欠如や現実逃避的な思考から、将来を見据えた判断ができていない可能性が高いです。結果として、家計が逼迫し、精神的にも追い詰められる生活になりかねません。
出産や子育てに関する価値観が大きく異なる場合、無理に生活を続けても、経済的な疲弊と精神的ストレスだけが増大します。将来の見通しが立てられない相手との関係は、早期の判断が重要となるでしょう。自分の人生を守るため、そして子どもを不幸にしないためにも、慎重に判断することが求められます。
騙されやすい
現代では、振り込め詐欺や投資詐欺、架空請求など多様な詐欺が横行しています。こうした詐欺の被害者は高齢者だけではなく、若い世代にも及びます。情報が氾濫し、巧妙な手口が進化する中で、注意力が低い人や判断力の欠如した人ほど標的にされやすいです。騙されやすい配偶者がいると、家庭の資産があっという間に失われる危険性があります。
また、詐欺に限らず、職場の同僚や知人など、身近な人間関係の中で金銭的に利用されるケースもあります。「信じたい」という気持ちが強すぎて相手の言葉を疑わない人や、断ることが苦手で頼まれるとすぐにお金を貸してしまう人は、結果的に借金を抱えるリスクを高めます。悪意のある第三者だけでなく、身近な関係性の中で搾取される例は実際に多く見られます。
こうしたタイプは、一度被害を受けても反省が浅く、再び似たような手口にひっかかることも珍しくありません。危機管理能力が低いこと自体が問題であり、本人の努力だけでは改善が難しい場合があります。配偶者が金銭を安易に動かしてしまう環境では、いくら努力しても家庭の安定を守ることは困難です。
周囲を疑うことは決して悪いことではありません。冷静に判断し、必要な場面で線引きをする能力は、現代社会において重要な生活スキルです。これが欠けている相手と生活を続ければ、自分自身の資産だけでなく、将来設計そのものが崩壊する危険性があります。経済的な損失が繰り返される場合には、早期に距離を取る判断が不可欠です。
まとめ
本稿では、経済的に問題がある配偶者との関係が、どれほど家庭の安定を脅かすかについて解説しました。愛情だけでは生活は成り立たず、金銭感覚や判断能力の欠如は、将来にわたって重大な影響を及ぼします。収入が多くても支出が多い人、自営業で管理がずさんな人、無計画に子どもを望む人、そして騙されやすい人はいずれも経済的なリスクが大きく、配偶者を巻き込んで困窮を招く可能性があります。
結婚は人生における大きな選択であり、経済的な安定はその土台です。相手を信じ、支え合うことは大切ですが、改善が見込めない場合には、早めに見切りをつけることもまた勇気ある判断です。自分の人生と未来の幸福を守るため、冷静に状況を見極める視点を持ち続けることが重要です。
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