老後設計が意外に大変
人生設計で意外に難しいのが老後の生活設計です。自宅は持っているとしても、年金に多くを期待できない中で、また、何歳まで生きるかわからない中で、生活資金をどのように確保するかは簡単に解決できる問題ではありません。
ここに、もし離婚問題が絡むとさらに問題はややこしくなってしまいます。そこで本稿では、離婚時に老後設計を考えながらどのような交渉をしてどのように取り決めを行うべきか、そのポイントを説明します。
老後資金を現役期間中に稼いでしまうパターン
老後が不安定であることから、老後資金は現役期間中に稼いでしまうという考え方がパワーカップルの間では主流です。例えば自宅はローンを完済してしまうほか、収益マンションをいくつか保有し、その賃料を老後資金に充てる作戦です。
このように現役期間中に老後資金を稼いでしまうパターンでは、離婚時に相応の財産があるため、財産分与をしっかり取り決めて、分与後の財産でどう老後を過ごすか再検討する流れが一般的です。
老後資金は長く働いて入手するパターン
他方で、十分な老後資金を現役時代に稼ぎきれない場合、健康寿命を延ばしてできる限り長く働く必要があります。物価もどんどん上がっていますが、最低賃金も上昇しており、リタイヤ後もできる仕事を長く続けていくことが大事で、そのためには、例えば経理の仕事を長くするなら早めに簿記の資格をとっておくなど、キャリアプランニングを専業主婦であっても早めに考え始めることが大事です。
財産分与・年金分割そして・・
一般的な離婚では財産分与や年金分割を交渉して取り決めます。多くの場合、それだけでは老後資金は不足するのですが、ではその不足分をどこで補うかは早めに把握して考えておく必要があります。それにより、財産分与の交渉を粘り強く行う必要性がわかったり、逆に自分で稼ぐのであれば稼ぐために必要なスキルなどを揃える方に力点を置くことが大事だと気づくことができます。
まとめ
以上のように、離婚の取り決めだけでも大変ななか、老後のことまで考えて対処するのはさらに難しく早めに専門家に相談のうえ、手を打った方がよいでしょう。
当研究所では、離婚後の生活確保を特に重視する弁護士・CFPが貴方の最善の離婚後の生活を一緒に考えます。下記よりお気軽にご相談ください。
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