評価者は複数名置いてチェック可能な体制に

コンサルティング

「上司ガチャ」で優秀な若手が辞めないために

「配属ガチャ」という言葉はもうかなり定着しています。配属先が思うようなところでなければ仕事も面白くなく、人間関係は最悪。そうなるとすぐに辞めてしまおうという方向に考えが向いてしまいがちです。
優秀な若手をいかにつなぎとめるかが大事なこの時代に、どうやって優秀な若手の衝動的な退職志向を思いとどめるか、本稿では、人事制度上の評価システムの観点から説明します。

小学校で複数担任制が普及

小学校で複数担任制が進んでいます。従前の一人担任制だと、担任とうまく合わなかったり、1度ひどく怒られたりすると、学校に行きたくなくなる生徒も出てきます。また、異性の担任だと思春期の大事な相談なども憚れることもありました。
しかし、複数担任制にすると、主担任と合わなくても、副担任に相談できるという逃げ道があり、これにより、学校に行きたくなくなった生徒が救われる可能性が高まりました

複数上司による極端な評価の平準化

職場でも一般的にはその部署の評価をするのは課長などの管理職一人です。一人で複数名の評価をまとめてすることで、評価内容の比較もでき、客観的に誰が優秀かわかりやすくなります。しかし、人事評価は好き嫌いや相性もあるため、そうした評価が独り歩きして絶対視されるのは評価される側には気持ちがよくありません。
そこで、直属の上司だけでなく別の部署の仕事も少しして、そちらの上司の評価も交えると、評価が平準化されて、少なくともウマの合わない主担当の評価一本で評価されなくなり、若手の不満は緩和されます

キャリアコンサルタントの二重化の意味も

上司の仕事は評価だけではありません。その企業で努力し、昇進してきた経験者として、若手のキャリアコンサルタントの役割を担うことも重要です。
今の若手はいかに効率よくキャリアプランを駆け上っていくかを重視する傾向があります。これに対し、「早ければよい」というわけでないことを伝えることも大事ですし、目に見えるキャリア以外にも重要なものはたくさんあることを伝えられるのも職場の先輩だけです。
こうしてキャリアプランの相談に乗っていると、ある程度は転職は思いとどまらせることができますし、もうどうにもならない状態に至っているかも把握しやすくなります。

まとめ

評価は、意外に楽しいと感じる管理職も多い仕事ですが、これを受ける側からすれば、不本意な評価1つつくだけで退職意思を固めてしまいます。そのため、経験豊富な上司がうまく若手とウィンウィンなコミュニケーションのできる場として活用することが重要です
当研究所では様々なタイプの人事制度を持つ職場を渡り歩いた弁護士・MBAが、御社のより良い人事制度をともに考え、提案します。下記よりお気軽にご相談ください。

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