リスクマネジメントのために感性を磨こう

リスクマネジメント

リスクマネジメントはルーティンワークではない

リスクマネジメントをするというのは今、かなり普及していて、ハウツー本も増えてきています。リスクマネジメントというぼんやりとした概念に対して、一定のマニュアルができたことは望ましいことではあるのですが、リスクマネジメントは決してマニュアルを踏襲すればよいだけのルーティンワークではなく、奥が深いものです。

この奥の深さを克服するためには独特の「感性」が必要だともいわれます。本稿では、この「感性」の磨き方を整理したいと思います。

異業種から学ぶ

「感性」というと、マニュアルとは異次元のもののようにも感じられますが、「次元のベクトルを増やす」という方向性も大切で、こちらが実現性が高いです。

マニュアルが二次元の思考だとすれば、これに高さを加える視点を付加すれば、思考の範囲が立体的になり、大きく広がります。このような思考の次元のベクトルを増やすためには、異業種の事例から学ぶのが得策です。

新規事業の展開やM&Aなどでは、シナジーを意識するため、異業種の進出する場合でも本業とある程度近い業種を選択しますが、学びにおいては、こうした点は考慮する必要はなく、むしろ全くの異業種から学んだ方が効果が高いかもしれません。

決断事例から学ぶ

どのような組織でも、決断には責任が生じ、勇気が必要です。新聞やネット記事でもいろいろ事例は見つかるので、この経営者は、どのような状況で何を考え、決断に至ったのかを考えてみるとよいでしょう。著名な経営者の自叙伝を読むのも、このプロセスを効果的に情報収集する良い方法かと思います。

優れた意思決定ほど、内容はシンプルでも、その過程において判断権者の感性が反映されています。シンプルな内容だから自分でも判断できる、ではなく、この感性の部分を学ぶことが大事です。

芸術から学ぶ

「感性」という言葉から創造できる通り、芸術に触れることも良い手法であると言われています。芸術にはマニュアルなどありませんし、そんなものがあれば芸術は既にAIに乗っ取られています。

その芸術がなぜ賞賛されるのか。専門家の批評ではなく自身の言葉で説明を試みることで、感性を磨くことが可能となります。

まとめ

リスクマネジメントは想像力を働かせて将来のリスクをどう取り除くか考えるため、こうして感性を磨く必要があります。

私は決してこの感性に関しては自身を持っているわけではありませんが、数多くの業種や意思決定に関わってきたという経験は豊富だと自負します。リスクマネジメントに関するご相談がありましたら是非、下記よりお気軽にお問合せください。

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