「自分は」誰に何をどのように提供する?
起業を考える際、どうしても誰に何をどのように提供するかを考えがちです。もちろん、この考え方は間違いないのですが、5W1Hをふまえると大事な要素が欠落しています。「Who」です。
もちろん、「誰が」という問いの答えは自分です。当たり前すぎて省略しがちですが、この点をきちんと意識しなければ起業はなかなか成功しません。本稿ではこの点を解説いたします。
顧客目線で考えるのは正解のようで失敗
売りにする商品やサービスを考える際、顧客ニーズから考えるのは基本です。しかし、顧客ニーズに自分がどう応えるかを考えなければならないのであり、顧客のニーズに徹底的に寄り添って応えようとすると失敗しがちです。
多様な顧客のニーズに完璧に応えることは難しく、仮にできたとしても、顧客からの期待水準がどんどん上がり、どこかで破綻してしまうからです。
成功者目線は悪手
既に成功を収めた人の真似をするのははっきり悪手です。その手法はその成功者が得意な内容であり、ものまねをしたところで下位互換のものしかできあがらないからです。
また、簡単に模倣できるものは簡単に模倣できるものでもあり、すぐに別のライバルにまねされて市場を失ってしまうリスクも高いです。
持続可能性の基本はストレスの軽減
起業はもちろん、少なくとも自分がリタイアするまでは続けなければいけません。事業継続の大きな障害はストレスです。自分が接するのが苦痛な相手と接し続けるような仕事はとても続きません。
自分ができること、得意なことを提供すれば、自分のファンが増えます。そうすればストレスが少なく事業を続けることができますし、他人のものまねや本に書いているあるハウツーをトレースするのではストレス過多でどこかで降参してしまうでしょう。
まとめ
起業を志すのは大変勇気あることです。失敗への不安からできる限り確実な方法を模索しがちですが、ここでまず何より自分にできて得意なことを選ぶ、主語を自分に置き換える作業が不可避なのです。
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