ESG,SDGsへの取り組みの始め方

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ESG、SDGs等に取り組む意義

ESGやSDGsという言葉が連日、新聞やウェブ上を席巻しています。ESGは環境・社会・統治に関する前向きな取り組み、SDGsは世界全体の持続可能な社会形成のための取り組みを指します。

こうした取り組みが社会にとって前向きであることは誰もが理解できるところだとは思いますが、こうした取り組みをすることでどんなメリットがあるのかという疑問も誰もが抱くところでしょう。

顧客は自分の要求を満たしてくれれば売手は誰であってもよいものです。しかし、その売手候補が複数あれば、社会的評価の高い方を選ぶのは当然です。投資判断でも同様です。

こうして、ESGやSDGsに取り組めば、顧客の最後の決断の場面で、御社を選ぶ可能性が高まるという意義があります

事業活動に関連する取り組みを選択する

ESGやSDGsに取り組むとはいえ、では、何をすればよいかを考えると、ここが複雑です。

もちろん、社会全体にとって有用なことをすればするほど、社会的評価は上がるのですが、本業に関係ないところに注力すると、企業全体の活動効率性を損ないかねません。そのため、注力領域は厳選すべきです。

ここで大事なのは、何でもかんでもやろうとするのではなく、本業に関連する領域から取り込んでみようという意識です。本業に関連する領域で、少し頑張ればできることであれば取り組み意義は高いですし、従業員にもそれを説明しやすいです。まずはそうした領域から取りくんででみて、企業全体をESGやSDGsに慣らしていくことも大事です。

情報発信して共感を得る

こうした前向きな取り組みは、黙ってやっていても誰も気づきません。適時に情報発信して、まずは大衆に認知される必要があります。認知されるための手段としては、様々ありますが、ここではSNSを推します。SNSの「いいね」機能で前向きな取り組みを共有されると、効果的な情報発信が期待できます。こうして、多くの人の共感を得てファンを増やすことが大変重要になります

効果測定を忘れずに

前向きな取り組みをした際に大事なのは効果測定です。何か基準を決めて、どれだけ目標を達成できたか確認することで、次の取り組みへの注力ポイントがわかります。

多くの企業において、ESG等の取り組みの効果測定は入口側、すなわち、企業内部の情報に基づいて行われます。たとえば、女性役員の登用比率など、内部で測定される情報に基づいて効果測定するのです。これは、こうした取り組みの外部での成果との因果関係がまだわからない点に依存します。

たとえば、利益・新規投資獲得・売上・・こうした数値が上がっていても、これがESG等の取り組みに依るものであるか判断し難いのです。

とはいえ、内部の情報ベースで効果測定しても「自己満足」の域を出ないと言われればそれまでです。自社の取り組みがきちんと発信され、共感されているのか、何らかの手段で外部の情報に紐づけて説明する用意は常にしておくべきでしょう

まとめ

以上のように、ESG等に取り組むには、目的を明らかにして、その目的と手段とを丁寧に繋ぐ必要があります。

当研究所では、経営やITに詳しい弁護士・公認会計士が、こうした問題に総合的にサポートいたします。まずは下記より、お気軽にご相談ください。

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