雪が降れば物流が乱れる?工夫で対策できる事業者に必要な体制

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1.ニュースの概要

関東の大雪で高速道路が封鎖され、いつものようにトラック物流が乱れました。今頃、届くべきものが届かずに困っている人も多いのではないかと思います。これ、対策できるのですが、対策できる事業者には一定の要件があります。

2.ニュースのキーワード

24年問題、雪、交通の乱れ、前倒し・後倒し、AI

3.物流業界の雪対策

どの程度の雪が降れば道路が止まることは過去のデータから容易に想定でき、天気予報と合わせると、道路が封鎖される可能性の高い時間帯を特定することはそれほど困難ではありません
こうして道路が動かない時間帯が分かれば、その前後に運送をずらせばよいだけです。予定の前倒しか後ろ倒しをしてトラックを動かしてしまうことで、「物が届かない」という事態を避けることができます。モノが届かないと困る受取人側も協力せざるを得ないでしょう。
人の配置や、道路が封鎖された後のドライバーの処遇なども問題が残りますが、それも含めてAIが最適解を導けると思います。

4.物流業界の課題

では、この対策を簡単に講じられないのは、2024年問題でドライバーが不足しており、雪が降るからといって簡単に予定を前倒しできないためです。ただ、モノが届かずに困るのは受取人。物流を維持するために賃上げするのは避けられない流れです。
そのため、運転士の賃上げをしっかり行って人材を十分に確保し、「雪でも物流が乱れない」ことを訴求することが必要で、これをできる事業者だけが現状、雪対策ができる状態です。

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