一過性のブームをものにするための組織設計

コンサルティング

意外に多い一過性のチャンス

コロナ禍で社会は大変な思いをしましたが、コロナ禍だからこそ生じた一過性のブームというものもあります。消毒液やマスク、巣籠もり需要の拡大などです。震災にしても猛暑にしても、コントロールできない外部環境の変化に伴い、急に大きなチャンスが発生することは意外にたくさんあります。本稿では、そのチャンスを活かすための準備事項を整理します。

迅速な意思決定のできる体制

こうしたチャンスは圧倒的な先発優位、最初に手を出した人が総取りできるものが多いです。そのため、常に外部にアンテナを張り、チャンスと判断するやすぐに着手できる迅速な対応のできる体制を整備しておく必要があります。「成功例が出たらそれをまねよう」では遅く、自分でチャンスと判断する力、すぐに動く力が必要です

一過性でも思い切った量産のできる体制

一過性のブームだと知っていれば、大胆な設備投資等にはどうしても及び腰になります。しかし、一過性のブームだからこそ、そのブームが続く間にできる限りの成果をあげなければなりません。そのため、速やかに増産体制を整え、ブームが過ぎたらもとに戻す。伸縮自在の量産体制を整備することが大事です

撤退ラインを定める

ブームに乗って成功すると、そのブームが去った後もだらだらとその事業を続けがちですが、ここは潔い撤退が必要です。売上がいくらを下回ったら・・収益がいくらを下回ったら・・原価率がいくらを超えたら・・など、撤退する基準を予め定めて、ブームの後退に伴って収益性が一定ラインを下回ったタイミングでスパッとやめてしまうことが重要です

まとめ

一過性のブームは、期間プロジェクトとして、うまく収益化することが大事でそのためには事前に組織設計を整備しておく必要があります。

当研究所では、こうした期間プロジェクトのスポット支援、期間プロジェクトに向けた準備の支援も、法律・会計・IT様々な分野にまたがって行っております。下記よりお気軽にご相談ください。

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