リスクマネジメントのプランニングにおける留意点

リスクマネジメント

リスクマネジメントの重要性は増大している

リスクマネジメントは近時、様々な組織で行われていますが、その重要性は日に日に増しています。その理由は多岐にわたるのですが、たとえばリスクの内容が、一昔前は天災が中心であったものが、近時では人災の割合も高まり、複合リスクも増加しています。もはや、リスクプランニングはトップダウンで方針を示せば済む問題ではなく、社員全員を巻き込んで適切な仕組みを構築していく必要があります。

PDCAサイクルは長すぎず短すぎず

変化の激しいこの時代では、適切なリスクマネジメントの方法は日々刻々と変化するおそれがあります。そのため、リスクマネジメントの効果を測定するためのPDCAサイクルがあまりに長すぎては意図した効果を得られない可能性があります。他方で、これが短すぎては、リスクマネジメントの対応が頻繁に変わりすぎて業務に影響を及ぼすおそれがあります。そのため、長すぎず短すぎず、適切な長さのPDCAサイクルを回していくことが非常に重要です

異なる部署間で情報共有を

会社は縦割り組織の集合体であっても全体として一体的に行動する必要があります。ある専門部署で長く活動していても、ある日突然、別の部署の対応を求められるかもしれません。そうした際に、慌てて情報を集めて突貫の対応をすることのないよう、自分の担当部署以外の状況もある程度把握しておく必要があります。

また、複合リスクが増大する中で、別の部署のリスク対応の手法を自分の組織の手法に組み合わせて対応することが有効なこともあり、この観点でも、別部署との情報共有は有意義です。リスクマネジメントに限らず、別部署との交流で得た情報は、自分の部署の新たな業務のヒントになるかもしれません。

まとめ

こうして、組織全体のリスクマネジメントを構築するうえでは、構成員を巻き込んだうえで、1年毎のでも全体会議を行って部門間の情報共有を促進し、組織全体のリスクマネジメントを毎年アップデートしていくのが1つ望ましいかたちだと言えます。

そのためには、幅広い分野への対応力が求められますが、当研究所では、ITや経営にも詳しい弁護士・公認会計士が、御社のリスクマネジメントの定期的なアップデートをサポートいたします。下記よりお気軽にご相談ください。

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