共同親権をめぐるメリット・デメリット・使い方

離婚

ニュースの概要

離婚後の共同親権の導入に向けて法制審議会が民法改正の要綱案をとりまとめています。
これまで離婚する際には、子どもの親権をどちらが持つかを協議して戸籍にいずれか一方のみを載せる必要がありました。これを二人とも親権者とすることが可能となります
ここで、親権とは、子どもの重要な判断事項について親がサポートする権利であり、似た概念として存在する監護権とは、実際に子どもを育てる親が、食事を与えたり、しつけをするなどの行為をする権利を指します。

ニュースのキーワード

共同親権・監護権・養育費・DV

ニュースからわかるメリット・デメリット

共同親権のメリットは、親権だけが協議で解決できないような夫婦にとって離婚手続が長引く要因となりますが、これを早期解決できるようになるというメリットがあります。
妻側からすれば、親権者でなくなった父親からは、養育費の任意の支払が滞りやすいところ、共同親権者となれば自発的な支払が期待されやすくなるというメリットがあります。
夫側からすれば、親権者であり続けることで、面接交渉の機会が有意義になるというメリットがあります。
逆にデメリットとしては、DVなど、仲の悪い家庭ではさらなる被害の契機となったり、夫婦間の合意ができず、子どもに対する必須の判断がしにくくなるおそれも生じます。

ニュースをどう生かすか

離婚時の夫婦仲は様々かと思いますが、まだ悪くない家庭は共同親権を選択して子どもファーストの環境重視を、仲が悪い夫婦は単独親権でまずは生活の落ち着き重視を考えるのがよいと思います。

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