優秀で内定辞退しない学生を確保するために注目すべき点

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採用活動における失敗の定義

少子化で売手市場となっている今の時代、採用活動の組織に与える影響はどんどん大きくなっています。

採用活動における失敗とは何でしょうか。この答えは企業によって異なるため、まずは採用活動の失敗を定義する必要があります。

一般的には、能力や熱意の低い人材を採用してしまうことと、内定辞退により必要な人材を確保しきれないことが挙げられるでしょう。本稿ではこうした失敗を回避する工夫を整理します。

消極的な及第点狙いの学生の見極めポイント

新卒学生は二極化が進んでいると、大学教授等が様々な媒体でコメントしています。熱心に学習し、質問や発言に積極的な層と、常に後方の席に座り当てられないよう影薄く過ごす層です。後者がなぜ消極的かというと、大きなミスを犯すことを恐れており、大きなミスさえ犯さなければ及第点確保は手堅いと考えているからです。

仕事は当然熱意をもってやってもらう方が良い仕事ができ、成長も早いです。いくら売手市場とはいえ、及第点狙いの学生に来てもらっては困ります。

こうした消極的な層は、小さなサークルでも役職に就くことはなかなかありませんので、履歴書を読めばおおよそ、人となりはわかるはずです。また、履歴書でわからない場合、応募者同志のグループワークやディスカッションをさせてみると、まず、率先した発言はしないので見極めが可能です

意識または能力は高そうだが扱いにくい学生の見極めポイント

学生の中には能力や熱意はあるが、扱いにくい層もあります。例えば、本当に優れた学生は、様々なアイディアを出しながら、それぞれ現実的に可能性や社会的評価を考えて妥当な選択を行うのに対し、扱いにくい層は、アイディアを次々と出しては、周囲にどう思われるかなどを考えず、とりあえずやってみる、あるいは、反対意見に対して猛烈な再反論をしてくることがあります。

こうした層は、要はコミュニケーションスキルやバランス感覚を磨けば大きな戦力になる反面で、今のままでは素材で即戦力にはならないことが多いです。将来的に戦力になることを見越したポテンシャル採用をしているのであれば採用を考えてよいかもしれません。

ただ、入社後、どこの部署でどう育てるかはきちんと明確に定めるべきです。とりあえず誰かに任せておいて・・では素材のまま成長しないことが多いです。

内定辞退の阻止は違法。ではどうすればよいか

先日、立教大学が、企業に対し内定学生への後付け推薦をやめるよう声明をあげました。売手市場では優れた学生はいくつも内定をもらい、その中で最も良い会社を選ぶため、内定辞退率は年々高まっています。内定辞退をされると、企業の採用計画は大きく狂いますので、企業側も様々な手段を講じ、その1つが後付け推薦です。

しかし、どこの企業に勤めるかは学生の自由であり、内定辞退を阻止しようとする行為はほぼ違法と判断されるでしょう。

ではそうすればよいか。主に若い層の意見を聞き、会社の職場環境をより良くすることが不可欠です。また、内定学生にアルバイトとして短時間でも少し早くから働き始めてもらうことも1つ有効な手法です。

まとめ

採用活動は非常に大変ですが、フェアに、かつ効率的に行えるよう工夫すべき点は多いです。

当研究所では、最新の就職活動事情にも詳しい弁護士が御社の採用活動に対する助言業務も提供しております。下記よりお気軽にご相談ください。

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