リスクマネジメント対応弁護士が絶対に相談を受けない企業

リスクマネジメント

リスクマネジメントが明確に機能しない企業

弁護士の仕事の1つに、ルールの範囲内でリスクマネジメントを行う、というものがあります。この仕事は弁護士冥利につきる分野の1つなのですが、相談を受けていく中で、はっきりと「この企業はリスクマネジメントが機能しないヤバい企業だ」とわかるところがあります。
本稿では、御社がそれに当たらないかを4段階で判定する基準を紹介します。

レベル1:結論ありきで相談に来る

まず最初のレベルは、相談者側から「これでどうでしょう?」と結論を提案してくるケースです。
結論ありきの考え方は、色んな問題を生じかねませんし、そもそも議論の余地がないのであれば相談の必要もないはずです
いくら自信のある結論でも、最初から例えば会議で結論ありきで誘導するような企業はリスクマネジメント上、危険性が高いです。

レベル2:結論に同意を求める

次のレベルは用意した結論に同意を求めてくるケースです。こうなると、もはや結論の検証意思はなく、ただ結論を正当化したい、その結果ありきで行動しており、大変危険な状態です
私はここが、弁護士が踏みとどまらせることのできる最後のポイントだと思っており、この段階でダメだと思うことはダメだとハッキリ言いますが、そうすると、次のステップに進んでいしまいます。

レベル3:では納得できる対案を考えろ

レベル2で反対すると、かなりの確率で、「じゃあ、何なら大丈夫なんだ?私が納得する対案を出せ」と言ってきます。この時点に至るともう、弁護士と企業の向いている方向が違いすぎますので、私はこの段階で費用し請求せずにお引き取りいただくことが多いです。

レベル4:勝手に弁護士の見解を捏造する

レベル3で私は離脱するのですが、さらに厄介なのは、「弁護士はOKと言った」と勝手に見解を捏造するケースも時々あり、これが大変厄介です。そのため、私は誤解を招くような言動を慎重に慎み、最終的には「全面的に意見が異なる」ということを明らかにして相談を終了するようにしています。

まとめ

慎重に判断しなければならないリスクマネジメントについてこのように、結論や方針ありきで来られるようでは専門家はハッキリ、リスクが高い企業だとレッテルを貼ります。いくら自信があっても、いくらその結論を推したくても、ゼロベースで相談しないことにはその対応自体がリスクになりかねません
当研究所では、法律・会計・経営すべてプロレベルの専門家が巨視的な視点で御社の最適なリスクマネジメントについて共に考え抜きます。下記よりお気軽にご相談ください。

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