電動キックボードのルールが利用者に浸透せず
電動キックボードの事故が相次ぎ、その背景にはルールが浸透していない問題が指摘されています。
電動キックボード使用の際にはきちんとルール説明を読み、承諾する必要がありますが、「ルールを知らなかった」という利用者が多いのは、かなりの割合の利用者がルールに目を通していないということ。相当割合の利用者はこれをほとんど読まずに利用している実態がうかがわれます。
電動キックボード自体は今後も利用が進むべきものですが、ルールの認知が進まず事故件数が高止まりするようであれば衰退やむなしでしょう。
ビジネス上の都合
この電動キックボードビジネスですが、初期投資を大胆に行って市場浸透の速度を重視するものである以上、入口を広くすることはやむをえません。
「入口を広くする」とは、自動車運転のように厳格な免許制にするのではなく、ある程度の常識のある人であればすぐに使えるシステムにするということです。そうしなければ、キックボードの利用者はなかなか増えていきません。
しかし、こうして入口を広くするから事故を起こすような輩も増えるというのであれば、事業者には何らかの対策が求められます。
退場口も広くする
入口が広いのが問題であれば退場口も広くするのが一策です。すなわち、細かいルール説明を仮に聞いていなくても、キックボードの利用は一応できるが、軽微でもルール違反が発覚したら速やかに退場いただくという方式です。
例えば、事故を起こしたら一発退場で問題ないでしょう。そうではなく、酒気帯び運転や歩道運転などを警察に見つかった場合、何回で退場(使用禁止)とルール化しておくことで、事後的に不適格者を追い出す仕組みが必要で
ビジネスメリットと社会責任のバランス
ビジネスメリットを享受するために入口を広げる必要はあっても、企業には社会責任があります。両者のバランスをとるために、イージーカムにしたらイージーゴーにして社会に適切なプレーヤーだけを残す工夫が必要になるでしょう。
当研究所では、法律・会計・経営に詳しい専門家が御社のビジネスを総合的にサポートいたします。下記よりお気軽にご相談ください。
コメント