タイパが要求される時代だからこそ講演内容にECRSを!

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長い話はサービスではなく迷惑

授業や講演会などで、所定の時間を超えて熱弁される方はいつの時代にもいます。少し前まではこうした時間超過はサービスであり、予定時間前に話を終えると「手抜き」「さぼり」と思われがちでした。

しかし、今は逆で、時間を超過すればするほど聴衆の不満や評価はどんどん落ちてしまいます。それは、「タイパ」が強く要求される時代だからです。この記事では、今の時代に合わせてどのように授業や講演内容をアレンジすればよいかを整理します。

ECRSの原則

物事を改善する手法として、ECRSの原則があります。既存のプロセスの削除(E)、組み合わせ(C)、並び替え(R)、単純化(S)です。我々が聞いてきた昔ながらの授業や講演は、今の聴衆には不満なのです。そこで、ベースを大きく変えないまま、うまく聴衆のニーズに合わせる試みが必要です。

例えば、最近では参考書も本体は簡素にしてQRコードで詳細なデータに自由に飛んでもらう仕組みが日広がっていますが、講演もレジュメは詳細にしつつ、話の内容は簡潔に要領をとらえて不要な部分を削除することなどが考えられます。

冒頭の話は話す技術によりけり

YouTubeなどで、その動画をどこまで見てもらえるかは最初の冒頭パートで決まると言われています。

話のうまい人はここで自然に話して問題ないでしょう。しかし、そうでない人は、最初に興味深い内容をもってこなければそこから先、もう聞いてもらえないのです。話の内容を並び替えて最初に最も興味深い内容を持ってくることも大事な工夫です。

また、話のうまくない人は、うまい人とコラボしたり、自分の他の専門分野をミックスするなど組み合わせも有効な手法になります。

特に最後はシンプルに

授業や講演の評価は、最後のスッキリ感に依存する部分が大きいです。そのため、特に最後は、聴衆に何を持って帰ってほしいか、シンプルに伝えることが有効です。

間違っても無駄に質問時間をとったり、自慢話をするようなことは避けた方がよいでしょう。

聴衆はタイパを要求している。だからこそ、限られた時間内で何を持って帰ってもらうか精一杯吟味することが不可欠です。

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