優れた離婚弁護士の特徴

離婚

離婚弁護士の優劣が現れるポイント

離婚案件はある程度、主たる法律上の争点が定型化されるため、若手弁護士でも主任としてバリバリこなす方のいる分野です。こうした離婚案件においては弁護士の評価において、「人間性が大事だ」「会話の相性が一番大事だ」などと言われることもしばしばあります。

しかし、手続のメカニズムに着目すると、優れた離婚弁護士の要件はいくつか整理されます。本稿ではこれを整理したいと思います。

話をメリハリをつけて聞き、大事なことは聞き返さない

弁護士が訴訟を見越して注目する類型の事実が2つあります。①交渉の材料となる事実と、②争いのない事実です。交渉の材料となる事実、逆にされる事実は事件解決に必要で、優れた弁護士は一度聞いた内容をしっかりと整理して忘れません(そのため、説明がぶれるとどちらが真実なのかと追及されます)。自身に有利な事実を証拠で補強し、相手に有利な事実をいかに崩すかは、優れた弁護士は早い段階から始めています。

また、争いのない事実は証明が不要で、相手との交渉に無条件で材料となりますし、和解を目指す場合、往々にしてこうした争いのない事実をベースにすることが多いため、早めに整理します。

離婚は事実関係が多岐にわたるため、同じことを何度も説明させられることもありますが、このような重要な事実や争いのない事実を何度も聞き返されるようであれば、その方の適性に疑問を持ったほうがよいかもしれません。

依頼者の言い分に乗らずに別の観点から方策を提案する

離婚案件は依頼者とのコミュニケーションが9割、という弁護士もいる通り、依頼者とのコミュニケーションを重視する弁護士は多いです。しかし、依頼者は法律的にはそれほど詳しくなく、依頼者の考えにただ従うだけの弁護士は良い弁護士とは言い難いです。依頼者の言い分を理解しつつも、それとは別の観点でより良い提案ができないか常に考えているのが優れた弁護士です。

調停・裁判は極力回避する

調停や裁判は裁判所が事件解決に協力してくれるため心強いのですが、弁護士にも依頼者にも負担が大きく、それでいて、家庭裁判所に行けば良い解決が得られる保障があるわけではありません

優れた弁護士は裁判所に頼らず、同じ解決であればできる限り裁判所を通さずに、負担を軽減して解決することを模索します。

離婚後のライフプランを共に考える

離婚交渉の結果は弁護士によってそれほど大きく変わるものではないかもしれません。しかし、この点は弁護士によって大きく異なります。離婚後の生活設計を共に考えてくれることです。もちろん、これを契約に含むと費用が高くなります。しかし、離婚した方が一番大事なのは離婚後の生活の充実のはずで、離婚して1人になって大変心細い状態の中で、離婚後のライフプランを共に考えてくれる専門家の存在はプライスレスでしょう。そのため、ここのケアのできるできないは離婚弁護士として大きな差となります。

まとめ

以上のように、離婚弁護士の優劣を測るポイントはいくつかあります。目先の人当たりの良さ等で選ばずに、きちんと自分の将来を託せる方に依頼することが大事です。

当研究所では、訴訟とライフプランニングの経験豊富な弁護士・CFPが貴方の離婚相談に包括的に対応いたします。下記よりお気軽にご相談ください。

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