起業に踏み切れない理由1位は売上への不安
起業したいと考えたものの、結局断念してしまう人はいます。その要因は、事業計画を作成する中で、目標達成に必要な売上を確保できないと、不安を抱くことが最も大きな理由です。信用も知名度もない初年度の営業は大変難しいもので、「そう簡単に売上を確保できないだろう」と考えるのは至極常識的なものです。
「半分起業」を試してみよう
このように売上に不安のある方は、「半分起業」を試してみるとよいと思います。すなわち、非常勤で勤め仕事をしながら、残りの時間で起業するのです。起業に費やす時間は半分になりますが、目標となる売上も半分になり、目標達成の難易度が下がります。もちろん、起業割合は50%でなくともよく、10%でも、80%でも自由に設定可能です。
「半分起業」の効果
「半分起業」をすると、まず事業のノウハウを会得できますし、青色申告をして確定申告も自分で行うと、事業に必要な活動はほぼすべてできるようになります。こうして事業活動全体を理解したうえで本開業することで、資金や人材の効果的な使い方が最初からできる点にメリットがあります。
また、半分勤め仕事をしていることで起業側で収益がなくても生活資金を確保できますし、万一起業が失敗しても大きな失敗をせずに元の鞘に戻りやすい点もメリットです。
注意すべきこと
「半分起業」には前項のようなメリットがあるのですが、注意すべき点があります。まずは勤め先のルールは厳守すること。勤め先では当然職務専念義務があるはずで、勤務時間中に携帯電話で自身の事業の商談をするようなことはまずしてはらなないでしょう。
また、競業禁止にも注意が必要で、勤務先と自身の事業で同じような業務を行うと、両者にコンフリクトが生じ、勤務先に迷惑をかけてしまいます。勤務先と自身の事業とを完全に分離して別々に行う意識を強く持ち続けなければいけません。
まとめ
近時、副業が増加しており、半分起業とは、本業と副業を両立させるようなものです。簡単な民泊事業でも良いので、まずは小さな事業を始めてみて、それが独り立ちできそうであれば本開業する、というステップを踏むケースは今後まずます広まっていきそうです。
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