起業時におけるパートナーとの適切な距離感

起業

起業失敗リスクの1つに「パートナーとの連携不十分」が

起業を失敗する要因は、売上が思うように伸びないだとか、資金繰りに失敗したなどが良く挙げられますが、「パートナーとの連携不十分」も上位にランクインします。一人で事業を運営している場合にはあまり発生しないリスクですが、近時のベンチャー企業は、最初から仲間を集めて、4~5人で起ち上げる企業も増えています。ここで、「仲は良いから」とか、「コミュニケーションは問題ない」と油断していると、大事な判断をする際に足並みがそろわず、企業運営に支障を生じる場合があります。

各自が主張をして話がまとまらないケース

「重要なことはすべて役員会議で決める」と、会社の大事な判断すべてについて、役員の確認を受け、意見を出す機会を与える企業は多いです。これ自体は良いのですが、各自が自己主張をすればするほど議論が混迷し、タイムリーな意思決定を阻害してしまいがちです

環境の変化の激しい世の中では、ちょっとした判断の遅れが致命傷となったり、競合相手に少しでも先立つことが大きな差を生み出すこともあります。仲間同士で自由闊達な議論ができるのは素晴らしいことですが、急ぎの案件は、誰が責任をもって決めるのかなどをあらかじめ決めておく必要があります。

それぞれがバラバラに行動するケース

前項とは逆に、縦割りの組織にして、各自の役割を別々にこなす業務体系もしばしば採用されます。これであれば、意思決定のスピードは確保できますが、各自がバラバラに行動して組織として一体的な行動がとれないおそれがあります

また、各自、他人の役割について、無関心・無責任に陥っていき、これでは些細な失敗から組織が崩壊してしまうおそれもあります。

まとめ

以上のように、仲間を集めて起業する場合、仲間同士くっつきすぎても、離れすぎてもうまくいかないおそれがあり、意思決定のスピードを維持しながら、適切にコミュニケーションを確保する体制作りが必要です。

当研究所では、様々なスタートアップ企業に関わってきた経験豊富な弁護士・公認会計士が、組織設計も含めて幅広い分野について相談対応しています。下記よりお気軽にご相談ください。

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