起業時の商品・サービスの価格設定の方向性

起業

一番大切な「価格」設定

起業して新しい商品やサービスの販売を始めようとする際、最も大事な要素は価格設定です。せっかく良い商品・サービスを開発しても価格が高すぎては売れませんし、価格が安すぎると、一生懸命働いても利益がなかなかあがりません。価格設定は、起業序盤の最大の山場と言っても過言ではないでしょう。

「安売り」ははっきり悪手

ここで、初めての取り組みで少し弱気になったり、まずはより多くの人に自社を知ってもらおうと考えたりして、最初の価格を安く設定しようとする人は結構います。しかし、これは多くの場合、得策ではありません。

価格競争では、中小企業は大手には勝ち目がありません。大手企業は大量製造・大量仕入れ等、規模の経済を発揮したり、大手企業特有の交渉力を駆使してコストの削減ができるからです。

また、最初にお客が安い価格に慣れてしまうと、その後、値上げした際にすぐに逃げられてしまうことも多いです。このほか、善意で安く商品・サービスを提供していても、クレームは安い商品の方が生じやすい傾向もあります。

設定した価格に釣り合うまでとことん品質を作りこもう!

という理由で、最初に設定する価格は決して安くなりすぎないよう注意が必要です。もし、自分の考えた価格で本当に売れるか不安であれば、値下げではなく、その価格が妥当であると自信を持てるまで、商品・サービスの品質をとことん作りこむ方向に注力すべきです。

大企業に対する中小企業の戦略は安売りではなく、ニッチ分野を特定して、そこに経営資源を集中投下して、品質で勝負するのがセオリーです。自分が取り組んでいる分野についてとことん専門性を磨くことで勝機が見えてきます。

まとめ

以上のように、価格設定は奥が深く、基本的な方向性としては、商品・サービスを作りこんで高く値付けするのが望ましいとされています。価格設定に関するご相談がありましたら、下記よりお気軽に相談お申込みください。

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