二刀流人材は採用すべきか

コンサルティング

二刀流人材は使えない

メジャーリーガーの大谷選手の活躍で「二刀流を目指したい」という人が増えています。大谷選手はきちんと2つの専門性を高めたうえで両方の質の維持に取り組んでいますが、普通はこの「質の維持」が不可能で、二刀流人材は使いものにならないのが一般的です。
そこで本稿では、二刀流人材の扱い方を説明します。

求められるのは1つの分野の高いクオリティ

1軍で打率.220防御率3.90という二刀流選手がいたとします。投手でも野手でも翌年の契約は勝ち取れるかもしれませんが、試合出場は難しいでしょう。どちらも中途半端で監督目線では「起用するところがない」というのが実情です。
試合に出たければ、打率か防御率どちらかに専念してもう少しレギュラー選手に近い数字を出さなければならず、野球以外でも、こうして「帯に短し、襷に長し」という人材はしばしば発生します。

チーム事情で必要になることはある

同じアメリカ由来のスポーツでもフットボールと、ベースボールとでは交代の自由は正反対です。フットボールでは局面局面で最強のカードをきっていくことがセオリーですが、ベースボールでは交代で下げると再登場できないため、どうしても複数のポジションを兼任できるユーティリティーが必要になります。
プロレベルではトップクラスの十分な人数のピッチャーを待機させることができますが、高校野球では外野手がマウンドにあがることもよくあり、ユーティリティ、すなわち二刀流人材が重宝される場面があります

あくまで局面。キャリアプランとしての二刀流は・・

こうしてチーム事情で、急遽二刀流が必要になったとしても、それはあくまで急場しのぎ。チーム活動全体として二刀流は不要ですし、キャリアプランとして二刀流を目指す方には、ニーズがない、ことをしっかり伝える必要があります
ただ、既に1つの道でプロフェッショナルを極めた方が、空いた時間で2つ目を目指すのは自由で、そこは外部がとやかく言うことではないでしょう。

まとめ

結論としましては、まずは1つの道でしっかり人生をやり遂げることのできるベースを構築することが大事で、それまでは2つ目の道は気晴らしまでで、本気で目指してはいけません
当研究所では、1つ1つ地道にプロレベルのスキルを構築していった専門家がキャリアプランニングのご相談にも対応しています。下記よりお気軽にご相談ください。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました