聞き手目線で創るセミナー内容

コンサルティング

内容がさらに重視されるようになった近時のセミナー

講演会やセミナーは専門家が自身の専門分野を多くの人に還元する大切な場です。従前も内容重視の傾向はありましたが、近時、さらにその傾向が強まっています。それはコロナ禍以降、ウェブ視聴する人が増えたことによるもので、会場で五感を通じて聞いていればわかる話の変わり目や強調事項が、ウェブ視聴ではわかりにくくなった点に起因するものです。本稿ではこうした背景をふまえ、いかにセミナーの内容を作りこむか整理したいと思います。

まずは聴衆の理解から

自分の話したいことを話す。これで成功できるのは著名人だけです。一般人がセミナーや講演を開催するにあたっては、聴衆層を理解し、どの程度のバックグラウンドや理解度を有し、到達点をどこに定めるか考える必要があります。そのためにこの点はセミナーの開催決定に先立ち、主催者に必ず確認し、できれば聴衆代表の数名と実際にやりとりを行うのが望ましいです。

コア内容とそこに至る経緯の構築

セミナーを開催する以上、メインテーマを決める必要があります。ただし、いきなりメインテーマに入ると聴衆がついてこられない可能性があるため、最初は身の上話や基本的な内容から入るのが普通ですが、この導入パートが長すぎると聴衆は飽きてしまい、特にウェブ受講の方は集中力を切らしてしまうと想定されます。

コア内容を決め、そこに至るまでどう聴衆を誘導するか、聞き手目線で飽きないよう構築することが大事です。

持って帰ってもらう内容を見定めて気持ちよくかえってもらう

終わりよければすべてよし、という言葉もありますが、最後に納得のできる理解を得て、これを持ち帰ることができると、聴衆はセミナーを好評価し、口コミを拡散してくれる可能性が高まります。そのため、聴衆層をふまえ、何を持って帰ってもらうのかを定めて、これを特に終盤強調すると効果的です。

時間厳守は徹底

終わりよければ、の裏返しで、時間オーバーは大きな不満につながりかねません。特に、自身の話が時間内に終わらないというのは論外で、全体の話の流れを作成した後に、パート別の重要性を整理し、話の途中で、重要性の低い内容は飛ばせるよう準備しておくことが必要です。また、質問タイムもある程度自身でコントロールして、時間通りに終えられるようにすべきです。

まとめ

セミナーはウェブ化に伴い、より多くの聴衆とより疎に関わる傾向が高まっており、それに合わせてうまく内容を調整する必要があります。

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