価格設定は重要!アバウトにしてはいけない
人気の商品やサービスができた段階で、次に問題となるのは価格設定です。
これはものすごく奥が深いのですが、多くは、
とりあえず売れる価格に設定して、将来的にこの価格を維持すればよい
と考えがちです。この考えははっきり間違いで、今日はその点を整理します。
原材料費はどんどん高騰する
最近倒産している企業の窮境原因の大きな1つは原材料価格の高騰です。この事だけでも、価格の維持というのは難しいことがよくわかると思いますが、価格設定のベースとなるコストの構造は、時間が経つにつれて右肩上がりになります。
人的関係のある仕入先に、値上げしないようお願いしても、限界はすぐに訪れます。そのため、価格の維持というのは最初から無理な目標なのです。
人件費はどんどん高騰する
賃上げが主張される中、人件費は社会の流れ上、上げなければ倒産の危機を抱えます。
人件費も、「苦しいから現状維持で頑張ってくれ」でお願いベースで堪えがちですが、これも数か月ももちません。
仕事をしっかりこなしている人材は賃上げしなければ転職されます。こうして、同じ仕事を繰り返しているように見えても、従業員の熟練度が増せば、賃金は増やさざるを得ず、原価は増大します。
売上が減れば単位コストが増加する
人気の商品やサービスも、時間の経過とともに、売上は右肩下がりになります。
コストの中には固定費もありますが、売上数が減れば、固定費は売上数で割って負担するため、固定費の単位コストも減増加します。
こうして、生産コストは必然的に時間の経過とともに増加するのです。
売上増加策を練りながら値上げする
放っておくと売上数が減少するため、営業活動を増強して売上を増やす試みが必要です。これと同時並行で、生産コストの増加状況を見ながら、うまいタイミングで値上げを敢行するのがセオリーで、価格維持に固執した戦略は現代ではまず通用しないでしょう。
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