「現状維持」の目標設定を侮ってはいけない

コンサルティング

目標設定の重要性

組織マネジメントとして、その組織の目標設定は不可欠です。目標を設定し、実際の結果と照らし合わし、良かった場合、何が良かったのか。悪かった場合何が悪かったのかを追及して次に生かす必要があります。
ここで、目標設定として「現状維持」を設定することはよくあります。しかし、この「現状維持」という目標をあまりに舐めてかかるとマネジメント側の不手際につながりかねません
そこで、本稿ではこの「現状維持」の目標の実態を説明します。

「現状維持」=成長なし?

組織マネジメントや目標設定の基本はいかにフォロワーの尻を叩いて成長を促すかにあります。その観点で見ると、現状維持の目標設定は、「成長なし」「努力放棄」「楽な道」と考えがちです。しかし、近時の情勢に照らすと必ずしもそうとは言えません。

外部環境は変わる、メンバーも変わる

ある部署の目標が現状維持だとして、その担当事業の外部環境は常に移り変わっています。円安や供給網の変化など、何一つ前と同じことが保障されていることなどないのです。
また、「攻める」部署には優秀な人材を投入する反面で、「守り」の部署には余った人材を配置しがちです。こうして担当するメンバーも異なる点も現状維持が難しい要因の1つです。

マイナスの変化をふまえた現状維持

こうして「現状維持」の目標設定がなされる部署は、頑張っても成果を伸ばしにくく、頑張って前年度の成果を維持してほしい、という意図で設定するものです。
これを「前年通りにやっていれば大丈夫だろう」で進めていると痛い目に遭うのは容易に想像がつくかと思います。

まとめ

以上のように目標設定は大事です。無理強いは離職を招きますし、緩すぎる現状維持設定はメンバーの緩みを生み出します。外部環境やメンバーの変化もふまえ、適切な目標設定をすることが大事です
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