安売りが悪手なこれだけの理由

コンサルティング

安売りは弊害の方が大きい

安売りはプロモーション戦略の1つですが、実は販売促進よりも別の弊害が大きい手法で、乱発すると骨折り損のくたびれ儲けになりがちです。本稿では安売りの弊害と対策を整理したいと思います。

品質に対する信用を損ねる

消費者もバカではありません。安さには裏があると邪推する人は多いと思われます。そこで、「安かろう悪かろう」と、安い理由を品質劣化に求めて、勝手に品質い対する信頼を損ねてしまいがちです。これをSNS等で流布されると大変で、実際は品質は何も変わっていないにも関わらず勝手にその信用を失ってしまいかねません。

態度の悪い客が増える

コロナワクチンの接種会場で、係員に横柄な態度をとったり無茶な要求をしている人をみかけた人はいないでしょうか。ワクチン接種は国の資金で無料で受けることができます。しかし、こうした無料サービスの意義をはき違える人は多く、勝手に係員を下に見て無茶を繰り返すことがしばしば見られます。

安売りをすると、どうしてもこうした態度の悪い客が増えて対応の手間が増加します。この点は、個々の従業員の我慢で吸収できる範囲であればよいですが、そうでない場合、大変な問題に発展しかねません。

安いものだけ買う

安売りの目的の1つは安売り品を誘因に、高価品の同時購買を目指すことにあります。そのため、安売り品は店の一番奥に置き、その導線上に粗利率の良い商品を配置するのがセオリーです。しかし、本当にお金のない人などは安売り品しか買いません。これでは店は損をするだけです。導線の工夫のほかにどうやってその他の商品も買ってもらうか工夫をこらす必要があります

まとめ

安売りはただやるだけでは失敗に終わることが多いです。知名度アップが目的なのか、高価品の同時購買を目指すのか、目的を明らかにして十分な準備をする必要があります。

当研究所では、経営に詳しい弁護士・公認会計士が御社の販売戦略について幅広くサポートいたします。下記よりお気軽にご相談ください。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました