倒産件数が増加傾向!倒産原因から先手を打つ

事業再生

倒産件数が増加中

倒産件数が12年ぶりの高水準にあります。新型コロナウィルスで耐え忍んできた企業がいよいよ持ちこたえられなくなってきたのですが、倒産理由には一定の傾向があります。もちろん一番は、コロナ禍のゼロゼロ融資の返済の負担ですが、その後の傾向を見ていくと、今、我々が何に注意しなければわかります
本稿では、近時の倒産理由の傾向から学ぶべき点を整理します。

件数が多いのは物価高

今、倒産理由として多いのは物価高です。これは円安に伴う輸入仕入の負担増大も含まれます。仕入が高くなる以上は売上を増やす必要がありますが、中小企業は仕入れが増えても値上げが難しいことが倒産理由の最も大きな要因となっています。
仕入が高額化した以上は、値上げは必至で、値上げで売上が減っても、企業規模を縮小して、利益のあがる価格で売り続けることが大事です

続いて後継者難

事業承継に失敗して倒産、というケースが続いて多いです。ただ、これは文字通りに読むべきではありません。事業承継したければ、M&Aでの売り先はいくらでもみつかる時世であり、それでも倒産するのは、元々傾いている企業で、信頼して託せる人がいなければ畳むことを経営者が最初から決断していたケースがほとんどだと考えられます。

さらに人材難

人手不足が理由の倒産件数も高止まりしています。しかし、これも要は値上げと同じ理由で、値上げできないので人件費を減らすしかない、そんな給料では人がきてくれない、という問題です。
値上げして賃上げもすれば人材難を理由とした倒産は回避できるはずで、そうでない企業は、値上げできないことが本質的な倒産原因だと考えられます

まとめ

以上より、世界的な物価高で仕入額が上昇中、適切な値上げが不可欠で、売上を減らして、規模を縮小してでも利益のあがる規模でやり直すしかありません。そこを決断しきれなかった企業が倒産の危機に瀕しており、今、生きている我々はその教訓を生かすべきです。
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