キャベツが高騰すると、ホイコーロー屋はどうすべきか?

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キャベツの高騰で中華料理屋がホイコーローの提供を中止

野菜が大変、高騰しています。キャベツも平年の2倍以上の価格をつける中、とある中華料理屋がホイコーローの提供を中止したというニュースがありました。
別業種では円安で輸入牛肉の値上がりから、焼肉の価格を大幅に上げる店の報道もあります。
仕入はどうしてもコントロールできない外部要因に左右されますが、その場合にどうすべきかは、予め準備が必要です。
本稿ではその施策を紹介します。

施策①:「明けない夜はない」根性で乗り切る

円安などは一時的な外部環境の変化だと言われます。そのため、多少、損を出しても今の客を引き止めることが大事だと考え、赤字覚悟で現状維持を貫く方がしばしばいます。
2014年前後の不況期のファーストフード店や100円ショップの卸元などがこれに当たります。
しかし、いつ環境改善されるかは読めるはずもなく、闇雲な根性論は現代的には人がついてきません

施策②:値上げする

上記焼肉店のように、仕入価格が上昇したら価格を上げるのは一般的な施策です。この結果、客離れは起きるかもしれませんが、本当に自社商品を評価してくれる方は値上げしても購買してくれますし、当面の資金繰りを乗り越え、次にどのような商品改善を行うかを考える時間も稼げます

施策③:提供の一時中止

上記中華店のように、仕入価格が異常に上がった場合、これを材料とする商品の提供を中止するのも1つの有力な施策です。これにより赤字は回避できますが、顧客がその商品を将来的に見限ってしまうかもしれず、少しでも安く仕入れられた際は提供するなど、柔軟な対応が必要です。

施策④:代替ルートの確保

事前に、第2、第3の仕入先を確保しておくことも重要な選択肢です。ただこれは、コストを要するため、実質的には巨大資本限定の施策で、中小企業にはなかなか手が出せない策かもしれません。

まとめ

仕入が不安定なのは最初から織り込み済みで、その不安定さが限度を超えることも社会ではままあります。その際に、どのように対応するかは、短期的な利益戦略だけでなく、中長期的な戦略も絡むことで、慎重な対応が求められます
当研究所では、法律・会計・経営すべてにプロレベルの専門家が御社の戦略策定をサポートいたします。下記よりお気軽にご相談ください。

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