起業はまずは一人から始めるべき根拠

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起業は1人で始めるべきか複数で始めるべきか

起業を考えた際、1人で始めるか、複数人で始めるか悩まれる方も多いです。「複数人で始める」とは、意思決定に参画する役員レベルを複数人置くケースと、常勤従業員を雇うケースを指し、アルバイトを雇うケースは含まないものとします。今日は、この点について、最初は一人で始めたほうがメリットが大きいことを整理したいと思います。

1人で始めるメリット

一人で起業するメリットは、まずは意思決定の迅速が挙げられます。すべて自分で判断できるので、岐路に立つ度に、すぐに自分で判断することができます

次に、自分ひとりで物事を進めるため、時間に融通が利きやすい点があげられます。もちろん、顧客の時間には合わせる必要がありますが、それ以外の領域では、たとえば夕方は育児を優先して、夜以降に仕事の続きをする、というメリハリがつけやすいです。

あとは、コストの発生する他人と契約しないため、起業当初の資金繰りの厳しい時期に、コストカットができる点もメリットでしょう。

複数で始めるメリット

複数人で起業するメリットは、お互いの強みを持ち寄って、一人では顧客に提供できないサービスを提供できる点です。

また、複数人で取り組めば、企業運営における諸々のリスクも分散できますし、管理行為などの面倒な業務も分担して行うことができます

創業期は生き残ることが至上命題

起業当初の創業期は、とにかく生き残ることこそが唯一の目的です。そのためにはリスク分散も大事ですが、まずはコストを押さえて小さく初めて小さく儲けるというサイクルを確実に回していくことが必要です。最初は小さく進めていれば、ちょっとしたアクシデントにもすぐに対応できるでしょうし、そのうち、企業経営のリズムを掴んでいくことができるはずです。

また、本当に優れた仲間は、なかなか創業前には得られないものです。小さく企業を回していく中である程度信頼を積み重ねるうちに、出会いの水準も高まり、良い仲間に出会う機会が増えていきます。

まとめ

以上のように、起業当初は、まずは一人で、でき限りリスクを小さくおさえながら進め、少しずつ周囲の信頼を得ていくことが大事です。一人で経営すると、諸々の事務もすべて自分でこなす必要があり、大変ですが、そこは、①自分に余力があるのであれば、自分でやりことによりコストカットできる、②自分に余力がないのであれば、自分は収益性の高い活動に注力し、事務的な仕事は人を雇って任せる、という使い分けが可能です。

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