SNSによる重大犯罪の勧誘が急増
SNSで普通に犯罪実行役の募集が行われる時代が来るとはほとんどの方が思いもよらなかったのではないでしょうか?
例えば車の送迎のバイトであってもその送迎の対象が強盗犯であったら強盗の幇助犯となります。
そのため「ホワイト案件」と書いてあってもそのバイトに本当に応募して良いかは自身で判断する必要があります。そこで本稿では、闇バイトの誘いを見破るためにどのような点に注目すれば良いかを整理します。
おいしい話は怪しいと思え!
投資詐欺に騙された方が「元本が何倍にもなります」という誘い文句に騙されたという報道がよくあるように、投資詐欺の被害者は、はっきり言って投資の相場を知らなさすぎることが多く、相場を知っていれば怪しいと警戒できます。
闇バイトも同様で「簡単なバイトです。日給3万円出します」という文章。前段と後段ではっきり矛盾していますよね。簡単な仕事だけれど犯罪だから引き受けてがいなくなるから給料が高い、というところまで読めなくても「怪しい」とは感じられるでしょう。
まずは相場より高い報酬を怪しいと思えるようになることが第一です。
弱みを見知らぬ人に話さない
これは未成年者誘拐の際に多いケースですが、親への不満をSNSで書き込んだら、親身に聞いてくれる人が現れた。色々と話を聞いてくれるのでその関係が心地よくなったというケースがよくあります。こうなるともう、実社会で呼び出されて・・という方向に一直線です。
闇バイトも同じで、金銭難などの弱みに巧みにすり寄って闇バイトにこじつけるケースが多いです。そのため、SNS上で弱みを見知らぬ人に明かさないことが非常に大事な防衛策です。
ネット上のものは過大評価しない
例えばSNSで異性の友達ができたとして、その相手が本当に異性であるかは会うまではわかりません。ネット上で調べ物は誰もがしますが、書籍と違ってディープフェイクも増加している時代のため、決してネット上の記事内容を信用してはなりません。
ネット上のものはすべて半信半疑だというくらいの認識をもつのがちょうどよいでしょう。
リアル社会の人間関係を大切に
ネット上では様々なものが簡単に手に入りますが、基本的に騙し合いの世界であり、騙されます。
そうしたとき、助けてくれるのはリアル社会の仲間です。ネットが便利でもリアル社会に軸足を置かなければずるずると犯罪に巻き込まれてしまうでしょう。
まとめ
闇バイトの見分けは、私には簡単ですが、普通の方々にはまず①お得な話は怪しむ②弱みを見せない③ネットはほどほどに実社会を大事にする、ことを徹底して、それにより怪しいものが少しずつ見分けられるようになっていくと思います。
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