体操・宮田選手の代表辞退から学ぶ、組織としてブレれはいけないこと

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宮田選手の代表辞退は組織として一択。異論はない

体操の宮田選手が、五輪直前のこのタイミングで未成年者喫煙・飲酒を理由に代表辞退を迫られた件について、ウェブ上では「厳しすぎる」という意見も多いようですが、組織の観点でこの件を見れば結論はこれ以外にあり得ないことは一目瞭然です
個人レベルで法律違反かどうかだけで物事を見ると同情しがちなケースかもしれませんが、この件はこれ以外の結論は絶対にあり得ません。本稿ではその理由を説明します。

ただのコンプライアンスの問題ではない

この件を個人のコンプライアンスの問題として考える意見もありますが、組織を巻き込んでいる時点で既に個人レベルのコンプライアンスの問題ではありません
これが例えば飲酒運転や速度超過運転であれば個人レベルの話としてスルーされたでしょう。しかし、組織を巻き込んだ案件であるため、個人レベルのコンプライアンスでは済まない事態に至っています。

同僚とコーチを巻き込んだ

このケースが個人レベルで済まないのは、代表合宿中に同部屋の選手から喫煙を問題視されたにも関わらずチームとしてスルーしたというエピソードに凝縮されています。
チームとしてその施設での決め事があったにも関わらずそれを破った、だけでは目くじらをたてることではないかもしれませんが、はっきり同部屋のチームメートを巻き込んでいますし、その選手が相談したおそらくコーチも、これを容認してしまっている点でチームとしての順法性、前向きな気持ちを大きく削がれてしまっていることが明確になっています。こうなった以上は、要因を作った人間が退場するよりほかありません。                

エースに同調するな!チームの意志を最優先せよ

チームで目標を目指す際に、当然ながら実力ある選手が中心になり意見を述べます。しかし、エースの意見を全部受け入れるようではこの件のように組織として目指す方向がブレてしまいがちです。
エースの意見は尊重しながらも、チームとしてどう持続的に成果を出していくかをしっかり持ち、これに反する意見は例え組織の中で欠かせない者の意見であっても覆す。そうしなければ組織は守れません。

まとめ

組織のあるべき姿は持続的な成功であり、そのためには関係者の信頼が不可欠です
関係者の信頼を勝ち取るためには、例え組織に欠かせない人材であってもその言いなりになってはならず、間違っても未成年者の犯罪行為を組織とし容認したかのような印象を外でもたれるような言動は差し控えるべきです。
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