相続以外の煩雑な手続を少しでも解消しておきましょう
こうした弁護士等の記事ではどうしても相続の話ばかりになりますが、誰かがなくなった際に残された人が大変なのは相続手続だけではありません。そこで、生前にちょっとした工夫で煩わしい手続を解消できる、そのような事例を本稿では紹介します。
墓石は事前に買っておく
これは相続手続の中でもよく言われることですが、亡くなった後に入る墓や墓石は先に用意しておくと、残された人への負担がぐっと減ります。
また、墓石は生前に購入すれば相続財産から控除されますが、死後に購入しても相続財産からは控除されないため、相続税の観点からもこの点は有効です。
不要なものは処分しておく
物置に長年置きっぱなしの物は、若い人が訪ねてきた際にでも手伝ってもらって思い切って処分しておくことが有効です。
もちろん、思い出の品や骨とう品まで処分する必要はありません。もう着ない服、もう読まない本など、用をなさないものを処分しておくだけで、後々ぐっと楽になります。
銀行口座はできるかぎり1つにまとめておく
口座名義人がなくなると、原則として遺産分割が確定するまで預金はおろせなくなります。また、相続が確定しても、銀行での預金引き出しには面倒な手続が生じます。そのため、銀行口座はできる限り1つにまとめておくことが望ましいです。
パスワードの必要な口座等はすべて書き出しておく
近時、パスワードを入力してログインして手続をする金融機関等も増えています。ここでパスワードがわからないと残された人はどうしようもありません。そのため、普段使用しているパスワードの必要な先はすべて書き出しておくとよいでしょう。
同様にスマホやPCもパスワードが必要ですので、わかりやすいところにパスワードを残しておきましょう。
エンディングノートを書く
相続人に承継したいものは財産だけではないはずです。様々な思い、思い出、これからの希望など、自分の感じたことをありのままに、元気なうちに書き出しておきましょう。その思いがいつかきっと、財産よりも大事なものとして残された人の胸の中に残り続けるでしょう。
まとめ
相続に向けた準備は決して財産の件だけではありません、状況に合わせて弾力的に多様な準備をすることが望まれます。
当研究所では、相続案件の経験豊富な弁護士・公認会計士・CFPが貴方の最善の相続をサポートいたします。下記よりお気軽にご相談ください。
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