GW明けに退職代行業者が大忙し
五月病、と言いますが、連休明けのこの時期、気が重くなる人が増加しがちです。特に最近の若手は簡単に退職・転職しますので、ちょっと嫌なことがあるだけですぐに退職・転職を考え、退職代行業者が大忙しです。
本稿では、こうした最近の新人をどのように採用して定着させるかを整理します。
骨を埋める気はさらさらない
管理職層には未だに信じられないという人も多いですが、最近の若手社員は1つの企業に定年まで働く気はありません。キャリアの中で必要なスキルを加えていって、より報酬が高く、やりやすい仕事に移っていくプランを描いています。
そのため、従前の生涯プランでの育成システムはもう通用しません。生涯プランの育成システムでは最初の数年は雑用や先輩のサポート業務だけで、その中で基礎を学びながら次のステップへの地ならしをしていきますが、そんな仕事を任せると今の若手はすぐにやめてしまいます。
下積業務は不要。早く成長したい。これが現代型の新人の意向です。
では、雑用をどうするか
とはいえ、組織で活動する以上、雑用的な事務はどうしても発生します。これをどうするかですが、デジタル化を推進してなくせる業務はなくす努力が不可欠です。例えば、会議資料の印刷は現代的には無駄な活動のため、会議資料のデジタル化などは必須です。
それでもなくならない業務は、一義的には若手がすべきでしょうが、何でもかんでも雑用は一番下がやるというのではなく、年次で傾斜をかけてローテーションで回すという工夫も大事です。
柔軟な働き方を認める
テレワーク環境があるにも関わらず、テレワークを認めない。有給休暇の取得が制限される。こうした「いじわる」的な対応をする企業は若手に嫌われます。なすべき仕事を期限までに終えていれば働き方は自由。をできる限り追求することはもはや必須で、アフターコロナに、コロナ前の業務体制にもどってしまった企業は要反省です。
言いなりにならない
労働が売手市場で、新人の要求が強まっており、できる変化は前向きに行っていかなければなりません。しかし、決して言いなりになってもいけません。部署や業務の特定を要求されてこれを認めても、その社員が必要なスキルを得て転職するのを早めるだけですし、転職制限を約束すると、誰かが不人気エリアに行かされることとなり、組織にひずみを生じます。
工夫でできることは対応すべきですが、できないことをきちんと断ることも必要です。
まとめ
新人は争奪戦であるため、できる限りよい職場環境を整える必要があります。未だに会議に紙資料を要求したり、テレワークをやめてしまった企業などは、まずはその昭和体質を改善する必要があるでしょう。
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