物価高の中で満足な買い物をするためには
様々なものが値上がりを続ける中、毎月のお金のやりくりを効果的に行うためには、可能な節約を徹底していくことが大事になります、ここで、株式会社
R&Gが主に若い方を中心に「やめてよかった無駄な出費」というアンケートを行ったところ、身近な出費がいろいろ上位にランクインしました。その内容を分析すると、便利だが割高なので便利さを我慢するものと、最初は便利だがやがて不要になるもの、必要なものだがより安い手段の工夫ができる、などの出費をちょっとした我慢や工夫でコストカットする傾向が強まっているようです。そこで本稿では、今の世の中でどのような出費をどのように削減していけば、あまり負担感を感じずに出費を節約することができるかを紹介します。
コンビニ利用
節約対象の1位に挙がったのはコンビニです。コンビニはとにかく近くにあるため、便利だから利用しがちですが、置いてある商品は量産品か、素人が揚げた揚げ物などで、付加価値の高いものはあまりなく、はっきり割高です。ほとんどの商品が総じてスーパーより1割前後高く、コンビニを利用せずにスーパーでまとめ買いするだけで1割前後節約できますし、スーパーの割引品を利用するともっと節約が可能です。
便利さといえばお弁当などの宅配サービスも同類ですが、こちらはランクインしていません。後に出てくる「外食」に含まれるのか、既に顧客離れが進んでいるのかはわかりませんが、自宅を出る・出ないの差と、近所のコンビニ・少し歩いた先のスーパーを使い分ける負担感の差は一般的に考えるよりもずっと大きいのかもしれません。
重複するサブスク
最近では様々なサブスクサービスがあります。例えばネットテレビの期間視聴サービスなどです。サブスクは一定期間経過後は自由に解約できる手軽さから、あまり深く考えずに契約しがちです。それはそれで利用者に優しい制度である側面なので積極活用は良いと思うのですが、解約を面倒がったり、解約時期を失して無駄な費用を垂れ流してしまうケースがしばしば発生しています。その例が、見たい番組ありきで複数のサービスを契約し、その大半の番組が被っているようなケースです。
こうしたケースに対する対策としましては、契約時に何を楽しんでいつ解約するか、解約期限を先に決めて計画的に契約することです。後から解約を考える負担が意外に大きいため、契約前に計画を立てておくことが非常に重要です。
自販機の飲み物
続いて3位に上がったのは自販機の飲み物です。これもコンビニと同じで便利だけれども割高だという意見に集約されそうです。自販機の飲み物は100円であればまあ、買ってもいいかなと考えている方は未だに多いと思いますが、150円前後になると、もはやスーパーで2リットルペットボトルを購入できる金額です。自販機での販売には直接的には人件費はかかりませんが、24時間電気代がかかるうえ、適時に商品を補充するための人件費や燃料費が発生します。また、町中にあふれているため、1機あたりの売上高や売上効率はそれほど高くありません。その結果 100円では利益にならないのが難点です。
とはいえ、消費者目線では割高な商品なので、最近、水筒持参の方が増えたのもそうした意識が働いているのかと推測されます。
外食
外食も上位に挙がりましたが、飲料水より下なのは意外な感もあります。一人で外食する方は減少していると思われますので、外食の大半はつきあいだから仕方ない、つきあいだからけちくさい店を選んではいけない、といった心理が働いているのかもしれません。
また、飲食店に関しては熾烈な競争に常に晒されており、割安になるよう徹底した対応をする店もあれば価格以上の付加価値を提供しようとする店もあり、かなり多様化された中で利用客が選ぶ権利を有しています。そのため、コスパの良い店を選ぶのはそう難しくなく、あまり経済的な負担を感じにくいことも外食を削減対象に考えない理由の1つとして挙げられるのかもしれません。外食はつきあいですし、良い店での付き合いは食事以外にも様々な満足を得られやすいため、ほどほどに投資して相応のリターンを得るという考え方は結構定着しているのかもしれません。
まとめ
収支計算は個人でも企業でもその重要性は変わりません。常に変化する状況の中出漫然と過去と同様の出費をしていては簡単に赤字になりますし、個人の収支に関して言えば断ることの出来ないつきあいや知人の結婚式参列費用、急病の医療費など、想定外の支出はいくらでも考えられます。こうした急な出費を想定せずにギリギリの生活をしているとやがて借金生活になり、いつの間にか多重債務者となってしまいやすいため、収支状況はできる限り可視化して把握し、無駄な出費を徹底的に日頃から抑えていくことが不可欠です。
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