ディズニーランドで新商品購入の列に横入りして転売する事件
ディズニーランドでは時々新商品が販売され、それを買おうと、未明から並ぶ人がいます。
しかし転売組織と思われる一団が、入り口前にシートを敷き、後から来た人がどんどん横入りしていくというズルが横行しているようです。
「頑張って並んだ人だけが買える」という前提が崩れてしまうと、一般顧客からは不満が噴出してしまいます。
ディズニーは特別人気のあるブランドですが、これはどんな人気商品の販売においても問題になりそうなことで、本稿ではその対策を説明します。
揉めるなら明確なルール化が必要
このケースでは、先に並んだグループが大きなシートを敷き、後から来た仲間をどんどん横入りさせたことが問題です。上に書いた通り、頑張って並んだ人が報われる仕組みではないため、対策が必要ですが、施設側もカメラを設置して一晩中監視するわけにはいきません。
そこで、シートを敷くのを禁止したり、前夜から整理券を配るなど、一定のルール化が必要です。
個人的にはモラルのない人間のためにこうしたルール作りをするのは大変な無駄だと思いますが、不満の矛先が施設管理者に向かないよう必要な措置なのかと思います。
価格を思い切ってあげてしまう
人気商品であってもできる限り一般家庭の方にも買ってほしいという思惑から、価格をあまり上げないのが一般的ですが、それが転売ヤーの狙いにされてしまっています。
そこで、初期の価格は思い切って上げて、その分付加的な商品やサービスを惜しみなく追加するといった、価格設定における転売屋対策も、簡単ではないですが、工夫すれば考えられます。
できれば譲渡禁止特約をつけて転売サイトに事前連絡できれば良いが
人気商品は販売契約において通常譲渡禁止特約がついています。しかし、この譲渡禁止特約は販売契約の第三者を拘束しないため、メルカリなどで転売できてしまいます。
現行法では無理ですが、将来的に民法が改正され、第三者を拘束できる譲渡禁止特約を締結して、事前にメルカリなどにその旨を情報提供することで、転売サイトでの転売を禁止することができれば大きな転売阻止になります。
まとめ
転売は現行法上、なかなか対処が難しい難題ですが、放置すると頑張る自社ファンが逆にクレーマーになりかねませんので、何とか工夫をこらして対策を講じる必要があります。
当研究所では、弁護士・公認会計士・MBA・ITストラテジストが、現状を丁寧に整理したうえで、御社に最善の転売屋対策を一緒に考えます。下記よりお気軽にご相談ください。
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