賃上げと採用促進のために業務の棚卸整理を

コンサルティング

賃上げするためには業務総時間を減らす必要

全国的な最低賃金が1050円に迫りそうな近時、賃上げはどんな企業でも最早避けられないものとなっています。賃上げすると社員が増えなくても総賃金が増えてしまう、そうしないためには、業務総時間を減らし、無駄な残業をなくすことが大事で、残業をなくすことは採用活動の促進につながります
本稿では、賃上げや採用活動促進のために、どのような取り組みが有効であるかを紹介します。

不要な業務をなくしてしまう

業務総時間を減らす第一の工夫は不要な業務を減らすことです。例えば紙資料の印刷。紙資料の方が読みやすくてもわずか数十分の会議のためにその印刷にどれだけのコストと時間を要するかを考えれば、紙資料廃止は必然です。
このように、業務を1つ1つリストアップして精査し、不要な業務はなくしてしまう取り組みが大事です。

固定観念をなくして最適な業務分担を再構成する

業務の分担もより効率化できる余地が大きいです。どうしても旧来の固定観念で、「この仕事はこの部署(職位)の人間がやるべきだ」と考えがちですが、その仕事に意欲がある人間や得意な人間がやった方がはるかに得なのです。
今の若手は、雑用が嫌いで、成長につながる仕事を意欲的に求めて仕事を選ぶため、ある程度はやりたい仕事を任せなければすぐに辞めてしまいますし、新しく入ってきてくれないため、希望や意欲を業務分担に反映させることはもはや必須といえるでしょう。

皆が嫌がる仕事は賞与対象とするなどのインセンティブを

こうして業務を再分担した場合、どうしても誰もやりたがらない仕事は残ります。しかし、誰かがやらなければならない仕事。そうした仕事はインセンティブを設け、賞与で増額調整するなどにより、「やってもいい」という人にうまく任せて業務に穴を残さないことが大事です。

まとめ

今の仕事のあり方を維持し、これに合った人材を求めるのでは賃上げも新人採用も難しいでしょう。そうではなく、時代に合わせて業務内容や分担の方を調整すべきです。
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