成功のために間違いないのは〇〇を手に入れる事【弁護士×MBAが解説】

起業

キャリアパスが不明確な時代

現在は、将来のキャリアパスを描くことが難しい時代になっています。大学全入時代と呼ばれる状況に入り、大学へ進学すること自体が特別な選択ではなくなりました。かつては大学進学を目指して浪人する人も少なくありませんでしたが、現在では浪人を選択する人の割合も低下しています。大学に進学することが一般的になる一方で、どの大学に進めば、その後の人生が大きく開けるのかという道筋は見えにくくなっています。

以前であれば、一定の大学に入学し、そこで学び、特定の企業や組織に就職するという比較的分かりやすいキャリアパスが存在しました。しかし、社会や産業構造が変化し、働き方も多様化した現在では、学歴だけで将来の進路が決まるわけではありません。「大学はどこでもよい」という風潮が強まるのも、大学そのものより、その後に何をするかが重視されるようになった結果といえます。

問題は、進むべき方向が明確でないと、努力すべきポイントまで分からなくなっていることです。目標が曖昧なまま勉強を続けたり、周囲と同じことをしたりしていると、本人としては努力しているつもりでも、その努力が将来の成果につながるとは限りません。

このような時代には、何を学んだかだけでなく、それを使って何ができるのかを考えなければ、努力の方向を定めることが難しくなります。そこで本稿では社会人以降に間違いなく成功するために入手すべきものについて解説します。

就職氷河期世代の現状

就職氷河期世代は、全世代の中でも勉強することに多くの時間を費やした層といえます。努力を惜しまず、少しでも自分の評価を高めようとして、学校教育の延長線上にある競争を長く続けてきました。勉強すれば評価され、資格を取得すれば選択肢が増え、より良い経歴を積めば将来が安定するという考え方に基づいて努力してきた人も多かったでしょう。

しかし、その努力の大きさと、実際に得られた収入や社会的評価が必ずしも比例しているとはいえません。長い期間をかけて勉強し、難しい資格を取得し、一定の学歴を得たとしても、それだけで高い収入を得られるとは限りません。むしろ、勉強や資格取得に多くの時間を費やしたにもかかわらず、期待したほどの成果を得られていない人も多数います。

ここで考えるべきなのは、努力が無駄だったということではありません。知識や資格は一定の能力を証明するものであり、社会人として活動するための基礎にもなります。ただし、それらを獲得すること自体を最終目的としてしまうと、収入につながる仕組みとの間にズレが生じます。

社会からどれだけ大きな報酬を受け取れるかは、単純な知識量や資格の難易度だけでは決まりません。報酬が発生する仕組みを理解しなければ、努力の方向を適切に定めることはできません。就職氷河期世代が積み重ねてきた努力を正しく評価するためにも、勉強そのものと収入を生み出す能力を分けて考える必要があります。成功を考えるのであれば、何を知っているかだけではなく、その知識や能力が社会の中でどのような価値を生むのかを見ることが重要です。

報酬の対価は貢献

社会人として収入を得るうえで、最も基本となる考え方は、報酬とは誰かへの貢献の対価として支払われるものだということです。分の時間や能力を提供し、その結果として他者や社会に何らかの価値を生み出すからこそ、その対価として報酬を受け取ることができます。

もちろん、金融市場におけるデイトレードなど、通常の労働とは異なる形で利益を得る仕組みも存在します。しかし、社会に存在する大半の仕事は、誰かが必要としているものを提供し、その価値に対して対価を受け取る構造になっています。企業についても同じであり、顧客が必要とする商品やサービスを提供し、それによって社会に価値を生み出すことで売上や利益を得ています。

この視点に立つと、高い収入を得ている人がなぜ高い報酬を受け取れるのかについても考えやすくなります。単純に長時間働いているから高収入になるわけではありません。提供している価値が大きい、あるいは提供できる人が少ない、社会にとって必要性が高いなど、何らかの形で大きな貢献をしているからこそ、高い報酬が成立します。

自分がどれだけ努力したかではなく、その努力によって誰にどのような価値を提供できるようになったのかを考えることが重要です。努力そのものには報酬が発生しません。努力によって生み出された価値に対して、初めて報酬が発生します。そのため、高い収入を得たいのであれば、「自分は何をしたいのか」だけでなく、「自分は社会にどのような貢献ができるのか」という視点から仕事を考える必要があります。収入を結果として捉え、その原因となる貢献に目を向けることが、仕事の方向性を考えるうえで重要になります。

貢献スキルを磨け

社会にどのような貢献をしたいのかを考えると、次に必要になるのが、その貢献を実現するためのスキルです。頭の中で社会に価値を提供したいと考えているだけでは、実際の報酬にはつながりません。自分が提供できる価値を具体的な能力として身につけ、それを他人のために使える状態にする必要があります。

ここで注意したいのは、学校教育で身につける能力と、社会で対価を得やすい能力には違いがあるということです。漢字の書き取りや計算など、学校の宿題で身につける基本的な能力は重要な基礎能力ですが、それだけで他人から大きな対価を支払ってもらうことは容易ではありません。具体的な貢献につながりにくいうえ、多くの人が一定程度の能力を持っているため、それだけでは差別化が難しいからです。

同じことは、学歴や資格についてもいえます。学歴や資格は一定の能力を示す材料になりますが、それ自体が社会への具体的な貢献を意味するわけではありません。重要なのは、その知識や資格を使って何ができるのかです。知識を持っているだけではなく、その知識を使って問題を解決したり、業務を改善したり、相手が必要としている成果を生み出したりできることが、実際の価値につながります。

したがって、何かを学ぶ際には、「これを身につけることで誰にどのような貢献ができるのか」という視点を持つことが重要です。勉強時間の長さや試験の難易度だけを目標にするのではなく、その能力を社会で使用する場面まで考えることで、努力の方向性が変わります。

大切なのは、努力を努力そのものとして終わらせないことです。資格取得、勉強、訓練など、どのような努力であっても、それによって他人に提供できる価値が増えるのであれば意味があります。逆に、努力していること自体に満足し、社会への貢献につながる能力が増えていないのであれば、努力の方向を見直す必要があります。自分の能力を社会で使える形に変えていくことが、収入につながるスキルを育てる基本になります。

専門性を極限まで高めろ

社会に貢献できるスキルを身につけても、それだけで大きな収入につながるとは限りません。なぜなら、誰でも比較的簡単に身につけられるスキルであれば、多くの人が同じように提供できるからです。提供する側が多ければ、相手から見れば代替可能な選択肢も多くなります。その結果、報酬は上がりにくくなります。

ここで重要になるのが専門性です。同じ分野のスキルであっても、他の人が簡単には到達できない水準まで磨き上げれば、その能力を必要とする人にとっての価値は大きくなります。誰でもできる仕事を提供するのではなく、「この人でなければ難しい」と評価される状態を目指すことが、高い報酬につながる重要な要素になります。

専門性を高めるためには、基礎的なスキルを身につけた段階で満足しないことが大切です。基礎はあくまで出発点であり、そこから特定の領域について知識を深め、経験を積み、判断力を磨き、他者にはない水準まで能力を高めていく必要があります。広く浅く何でもできる能力だけではなく、特定分野について極めて深い能力を持つことが、専門性としての価値を生みます。

もっとも、専門性を極限まで高める作業は簡単ではありません。同じ分野について長期間にわたって学び続け、失敗や試行錯誤を繰り返しながら能力を磨く必要があります。短期間で結果を求めるのではなく、継続的に取り組める対象を選ぶことが重要です。

その意味では、自分が好きなことを徹底的にやり込むことが、そのまま仕事につながる状態が理想的です。好きなことであれば、他人から見れば大変な反復や研究であっても、自分自身は継続しやすくなります。長期間取り組めることは、それだけ専門性を高めるうえで有利になります。

成功を目指すのであれば、単に多くのことを知っている状態ではなく、特定の領域について他者が容易に代替できない水準を目指すことが重要です。専門性は一朝一夕で手に入るものではありませんが、積み重ねによって自分自身の価値を明確にできる強力な資産になります。

まとめ

社会人になってから成功するためには、どの大学を出たのか、どの資格を持っているのかだけを追い求めるのではなく、自分が社会にどのような価値を提供できるのかを考えることが重要です。現在はキャリアパスが見えにくく、大学進学や就職といった節目を通過するだけで、その後の成功が約束される時代ではありません。努力の方向を間違えれば、長い時間を費やしても成果につながらない可能性があります。

特に重要なのは、報酬が誰かへの貢献の対価として生じるという原則です。高い収入を得るためには、単純に努力量を増やすのではなく、社会に対して大きな価値を提供できる能力を身につける必要があります。勉強や資格取得も、それ自体を目的とするのではなく、それによって他人にどのような貢献ができるようになるのかを意識することが大切です。

そして、貢献できるスキルを身につけた後は、その能力をさらに深く磨き、専門性を高めていくことが重要です。誰でも提供できる能力は代替されやすい一方、簡単には身につけられない専門性には希少価値があります。希少性が高まり、社会から必要とされる水準まで能力を高めることができれば、高い報酬を得られる可能性も高まります。

成功を一時的な結果として考えるのではなく、社会への貢献力を高め、その中で代替できない専門性を築いていくことが、長期的に見て非常に確実性の高い考え方です。

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