企業パーパス(理念)はいつ、どのように決める?

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パーパス経営の重要性

「パーパス経営」という言葉を見かける機会が増えてきました。企業理念を明確に設定し、その理念に基づいた経営を遂行することで、企業活動の安定性が増し、成長速度が速まるケースが多いと言われています。
理屈としてはなんとなくわかるけれど、いつ、どのように決めれば良い?と思われる経営者は多いと思われます。そこで本稿では、企業理念の定め方について整理したいと思います。
普通は、いきなりパーパス設定は難しいです。何をするか定まっていない、どう育てていけるか見通しもたたない状態で企業理念を設定しても、実態に合わなければ絵に描いた餅で、企業活動の足かせにさえなりかねません。
ただ、例外としては自身に確固たるシーズがあり、これを活用してどう社会に貢献するかビジョンが描けている場合には、早くパーパスを設定してどんどん事業内容を深化させていくのがよいでしょう。

まずは事業の基本型を確立する

多くの場合、ニーズ志向で事業を構築しますが、社会のニーズはころころと変化するもので、そのため、事業の基本型を固める段階では様々な試行錯誤が必要です。
この段階では、試行錯誤の速度と精度をあげることに注力し、できる限り早く、事業の基本型を見いだすことが大事です。そのためには、この段階では稚拙な企業パーポスはない方が有利だとも考えられます。

事業の基本型をどう大きく育てるか

事業の基本型、すなわち、誰(どの層)に、何(商品?サービス?)を、どのように(オンライン?オフライン?)提供するかがある程度固まった段階で事業パーポスを明確にすべきです。
この段階では主要なターゲット層がある程度固まっているので、その層に対して究極的にどうなってほしいのか、その層への貢献を通じて社会全体にどのような(正の)貢献をもたらすか、をイメージして言葉に落とし込むことがその先の活動において大きな意味を有します。
正の貢献、と書いたのは、本当に社会にポジティブな貢献をしていれば、意図せずとも必ず社会の評価はついてきて、持続的な活動が可能になる点が大きいためです。

迷ったら、パーポスと照合する

その先事業活動を進めていく上で、いくらでも迷う局面は絶対に訪れます。その際、パーポスが定まっていると、それに沿った道が正解だと、判断基準にすることができます。
パーポスを丁寧に考え込んでおけばおくほど、微妙な判断局面で、精度の高い判断基準とすることができ、有効な企業活動につなげていくことができます

まとめ

企業パーポスは、企業活動の重要局面で方向性を指し示す大事な指標。事業活動の基本的な形が見えてきた段階でじっくり考え込んで、精緻に組み立てるのが望ましいです。
当研究所では、京大MBA課程で経営をしっかりと学びこんだ弁護士・公認会計士が御社のパーパス経営の遂行を力強くサポートします。
下記よりお気軽にご相談ください。

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