マーケティングのための適切なメニューの幅と深さの設定

コンサルティング

マーケティング戦略の一環として適切な広さのメニューを構築するためには?

マーケティングには様々な戦略があります。本稿ではそのうち、メニューと幅のセッティングを取り上げます。
どんなお店でも適切なメニューの幅と深さがああります。メニューが狭すぎるとお店の認知度は高まらず、潜在顧客層が限定されたままですし、メニューが広すぎると、本当に買ってほしい商品を見つけるのが難しくなりますし、品質の低い商品が増えてくるとお店の信用も損なわれがちです。

目玉商品がある場合のメニューの深さの設定方法

目玉商品がある場合、その商品を軸にメニューを組み立てます。目玉商品が1つであってもメニューを増やすことで多くの顧客のニーズに応えることができます。
「深さ」すなわち、目玉商品と同種商品のメニューを増やす場合、目玉商品のアレンジ商品を並べていくのが常套です。副材料をかえてみる等ちょっとした工夫で味を変えた商品を試験的に出してみて、最終的にレギュラーにするかは一定の成果を出した場合に限るとか、一生社内コンペが続くような形式で社内生き残り大会が開催されるケースが多いです。

目玉商品がある場合のメニューの幅の設定方法

次に商品の幅、すなわち目玉商品と異なる系統の商品を増やす場合ですが、前項との違いは、同種商品の場合それが売れれば目玉商品の売り上げは減りますが、異種商品の場合は減らないということです。
そこで、これは顧客単価を上昇させるチャンス。目玉商品と一緒に何が一緒にあると嬉しいか想像力を働かせて考える必要があります。
一緒に買うと便利、という観点からは日用品でも良いのですが、日用品をたくさん並べるほどスペース的余裕のあるお店はあまりなく、場合によってはミネラルウォーターやティッシュなどが活用できるかもと言う程度にかんがえていただければと思います。

傑出した目玉商品がない場合のメニューの組み立て方

本来は傑出した目玉商品が欲しく、これがない場合まずは目玉商品の作りこみに注力すべきです。しかし、時間がないない場合、暫定的に、最も精度が高いと考えられる商品を軸に据えて、幅と深さを整えていくことが望ましいです。

傑出した目玉商品が複数ある場合に考慮を始めるべき事

傑出した目玉商品が複数あるというのは理想的な話です。しかし、その目玉商品がカニバリゼーション(共食い)を起こす可能性がある点には常に注意が必要です。
折角の有力商品が、並列することでうまくうれないというのでは効率が悪すぎます。
この場合、会社の分社も検討し始めるべきです。目玉商品は1つだけで会社1社を支えられるものです。その目玉商品がお互いに悪影響を及ぼすのであれば、これらを別会社に分離することで1+1を2のままに保存することができます。

まとめ

メニュー設定は奥が深く、目玉商品を軸に顧客ニーズを踏まえながら丁寧に組み立てる必要があります。ただこれはあまりコストがかからない反面で売上増加には直結する効率の良い活動であるため、決して手抜きしてはならないところです。
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