離婚手続がスムーズに進むための条件

離婚

離婚手続は泥沼化しやすい

離婚手続はお互いに悪口合戦となって長期化するケースが多いです。
理由として考えられるのは、離婚原因や、法律の適用結果である結論に納得がいかず、互いに感情的になりやすかったり、落としどころをみつけるのが難しいといった点が挙げられます。
そこで本稿では、どのような条件が揃えば離婚はスムーズに進むかを整理します。

事実関係に争いがない場合

離婚が泥沼化するパターンの大きな要因の1つは事実関係の争いです。特に離婚原因は、裁判の結論に直結するところであり、お互いの名誉にかかわるものでもあるため、互いに必死に攻防を繰り広げます
逆に、離婚原因が不倫や暴力などであることがはっきりしてるケースでは、事実関係の整理で攻防が大きくならないため、スムーズに話が進みやすいです。

不要な争いを戦略的に控える場合

離婚法はいろいろ理不尽だとしばしばいわれます。親権はよほどのことがない限り母親が取る反面で、子どもを育てるための養育費はかなり低いのが現実です。
ここはほとんどの方が不満なので、争いたくなるのは当然なのですが、現行法上戦っても戦果をあげるのは難しいことがはっきりしているところでもあります。
お互いに勝ち目のないところで無駄に争わずに、頑張ればより良い結果を引き出せるポイントに注力する「戦略」を有していると話がスムーズに進みやすいです。

金額を柔軟に考えられるか

離婚案件でお互いにバチバチやりあうと、消耗戦になったうえ、最後は裁判官の判断にゆだねられます。その際、判決で認容される金額は常識感覚よりも低い金額が認容されることが多いです。
支払う側からすれば相手憎しで金額を下げられば良いのかもしれませんが、消耗戦のうえその結論で良いのか、常識的に考えられる人もいます。
この場合、子どもの利益を考えて金額で譲歩して早期に解決するという結論に至りやすく、スムーズに話を進めることが可能となります。

感情的か合理的か

離婚紛争は、感情的に戦うと泥沼化し、合理的な着地点を見つけようとすると早期決着に至りやすく、以上のケースはすべてこの原理に当てはまっています。
すなわち、離婚を切り出すのは感情的にしては大損で、合理的に話し合えるタイミングですべきだということです。

まとめ

離婚紛争を長期化させて悪口合戦を展開することで得する人は誰もいません。離婚紛争を早期に終わらせるためには、できる限り証拠を明確に抑えて事実関係を明らかにし、できる限り理性的に話ができる段階で切り出すことが必要です。
当研究所では、離婚案件の経験豊富な弁護士・CFPが貴方の最適な離婚戦略構築に協力します。下記よりお気軽にご相談ください。

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