スタートアップセクハラには徹底抗戦。後でやり返すまでの手順

起業

スタートアップセクハラが横行

スタートアップセクハラが横行していると言われています。スタートアップセクハラとは、女性が代表を務める企業が融資や取引をする見返りに性的な対応が求められるケースを指します。言うまでもなくセクハラで、内容によっては刑事事件なのですが、スタートアップを率いる立場として断りにくいという実情もあります
そこで本稿では、こうしたスタートアップセクハラにどう対処すべきかを整理します。

企業の成長速度は落ちるが違法には屈しない姿勢は不可欠

スタートアップ企業は成長のスピード感が大事で、新規融資も新規取引も成約の見込みがあれば最短距離でどんどん進めていくことで成長速度を維持することが重要です。
これが、契約成立の「見返り」を断れない背景なのですが、違法に加担する企業は大して成長できません。そのため、企業の成長速度維持の必要性はありますが、「違法には絶対に加担しない」という社内ルールは明確に持ってステークホルダーと接するべきです。

男性役員や顧問弁護士の有効活用を

女性が代表のスタートアップも一人で事業をやっているわけではありません。男性役員もいますし(いない場合、ダイバーシティ推進のためにも入れた方が良いです)、「違法」かどうかの判断や違法行為への対応は顧問弁護士にタイムリーに相談すべきです。
こうした方々に代理交渉を任せたり、交渉に同席させるなどの工夫も非常に有効です。

後で仕返しする2つのパターン

セクハラ行為をされなくとも、その打診をされただけでも気持ちが悪く、何か仕返しをしたいと思うかも知れません。しかし、それこそ、仕返しよりも企業の成長速度維持の方が大事ですし、中小企業が主張をしても社会にはあまり響きにくいです。
そこで、一旦、企業の成長に注力し、一定の成功を得た段階で、「あの時、こんな困難があった」というようなカミングアウトをしたり、同業者に伝えるなどの仕返しが可能になるかもしれません。もちろん、違法行為とならないか、顧問弁護士への確認は不可欠です。

まとめ

スタートアップセクハラは断るのが難しいものの、断る一択です。一人で悩まずに、周囲に仲間を増やしてチームで断固戦うべきです。
当研究所では、刑事事件や違法行為への対策業務経験の豊富な弁護士・MBAが御社を守るためにオールラウンドに対応いたします。下記よりお気軽にご相談ください。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました