広がるサブスクリプション
サブスクリプションが広まっています。
いわゆるサブスクは、商品やサービスを買い取ってしまうのではなく、必要な期間だけ契約するという仕組みで、例えば着物など、購入するにはハードルの高い商品を、必要な時期だけ借りるというような形で、有効活用が可能です。
このサブスク契約ですが、契約期間を買手が自由に決められるのが普及した大きな理由ですが、本稿は、売手側からこれを仕掛けられないか分析します。
安定した仕入が困難
サブスクは契約期間中、契約した金額で商品・サービスを継続提供するシステムですが、昨今、企業の安定した仕入が困難になっているという社会課題があります。
例えば、農家の高齢化により野菜の安定仕入が難しかったり、物価高や円安で海外からの輸入も難しくなっています。
こうした環境下で、いつも安定して商品やサービスを供給することは難しく、つい先日もオレンジの仕入が困難なことから、全国的にオレンジジュースの提供が大きく落ち込んでいるという報道もありました。
仕入に応じた販売
こうした状況から、企業は仕入に応じた販売をしていく必要があります。その例が住宅ローンの変動金利で、低金利で安く資金を仕入れられる時期は住宅ローンも低金利ですが、市場金利が高まると住宅ローン金利も上がってしまいます。ダイナミックプライシングも同様の仕組みだと言って過言ではないでしょう。
このように、安く仕入れられるときは安く売って商品の魅力を伝え、安く仕入れられない時は価格をあげて利益を確保するというメリハリが、仕入の不安定な状況では不可欠です。
追加購買を促す
このような仕入に応じた販売の例としては、スーパーの割引も考えられます。スーパーが特売品を出すのは、それ自体は利益は上がりませんが、お客に他の商品も合わせて購入してもらうことで利益を出す仕組みです。
このように、売手側から「安く仕入れられるとき」だけ商品・サービスを安売りして、その価値を伝え、これを呼び水に他の商品サービスで利益を上げるという手法が成り立ちます。
まとめ
価格設定は非常に奥が深く、市場の状態をふまえて柔軟に決めていく必要があります。
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